CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

共産主義者宣言

2012-11-27 21:37:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
共産主義者宣言  著:カール・マルクス 訳:金塚貞文 平凡社

多分、訳者に加えて、出版もとまで書いておかないと
いろいろあるんだろうなと、読んだら考えさせられたので、
冒頭くどくど書きました
というか、この題名でなにかれ投稿すると
大変誤解を招くと、思ったり思わなかったりであります
別に、私が共産主義者だと宣言するわけではなく、
そういう宣言をしたマルクスの翻訳されたそれを読んだ
つまると、そんなところであります

最近流行りのマニフェストというのが
本題に載っているんだそうですが、そうか、
あれってドイツ語だったのかと、いまさらながらに
あれこれ考えさせられるところ
というか、前回選挙くらいから出てきたあたりからして、
この言葉自体が、ひょっとすると、この本に根ざしたというか
それだったんだろうか、
いろいろかんぐってしまいます

新書でありましたが、かなり薄く、これなら簡単に読めると思うものの、
電車の中でこれを読むという行為が思いのほか恥ずかしいというか、
なんか、やっぱり誤解をまねいてしまうんじゃないかなどなど
思ったり考えたり、いろいろくすぐられたわけですが、
そういうあれこれ考えながら読むとまったく理解できない

この本は、大変難しい

ページが少ないし、文字数だってかなり少ない、
最近読んできた難しいと思われた本よりも、よほどに少ないが、
それゆえなのか、べらぼうに難しい、
そうか、これが共産主義かと、ぱっと見開くには
なかなか難しいところであります

マルクスが書いたとされるこの原書でありますが、
世の中を謳歌というか、破壊に導くブルジョアというそれと
虐げられる立場にある、対立を余儀なくされるプロレタリアと
その間で争われる、いわゆる、階級闘争
その発生と現実と、原因と結果と
そんなことをシンプルに語ってるはずなんだが、
読んでみるとやたら難しい、そういう本でありました

これを読んで、その主義主張を読み解くというのは
非常に大切なことだと思ってはいたものの、
それよりは、これを経典として、様々に派生した
いろいろな共産主義の形を追ったほうが
より面白いのかもしれない
そう思わされるほど、非常に機知に富んでいるんだが、
解釈もあれこれできて、楽しいというのか、
いかにもインテリが好むであろうそれだと
使ってる横文字が、全部、こういう主義主張のそれじゃなかろうかと
不安になったりしてしまうところ
いやはや、面白かったのは面白かったのであります
共感できたかというと、理解できてないからわかんないんですが

ともあれ、根本にはブルジョアを打倒するのは
必然であり絶対であり、確実なそれである
そして、ブルジョアを打倒することはすなわち、
プロレタリアが覇権を握ることでもあり、それは、
全ての階級が消滅することもである
たぶん、そういうことが描かれていたように思います
まさにロマン、幻想でもある
階級が消滅すれば、すなわち、そこに根ざした
全ての問題も消滅する
なんということか、世界の平和というか、理想がそこにできる

そういう感じだったと思いますが、
これを実践するためにナニをどうするなんて
やさしいことは書いていなくて、ただただ、
ブルジョアを打倒し、ブルジョア的思想を壊滅させることが
生きがいであるかのようなことでありまして
ともかく、手段は打倒であり、結果はおのずと出てくると
なかなかパンチの効いた内容でありましたとさ

と、こんな読み解き方しかできないあたりからして
なかなか、地頭の悪さが出ておりますので
恥ずかしいかぎりですが
とりあえず、30過ぎてから読むんじゃなくて、
20代で読んでおいたらよかったんじゃないかと
チャーチルだったか、誰かが言っていたことを思い出すのであります


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