CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】「また、必ず会おう」と誰もが言った。

2018-01-04 19:53:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
「また、必ず会おう」と誰もが言った。  作:喜多川 泰

少年が旅を通して成長する、
そういう風景を描いた小説でありました
ほとんど会話文で成り立っているので、あっという間に読めてしまい、
ちょっと説教味が強すぎると感じたのでありますけども、
青春まっただ中の少年少女が読むには
ステキな一冊なんではなかろうかと思われました
おっさんには、眩しすぎるというか、ちょっと面はゆいと
思わなくもない内容なのであります

ちょっとした嘘を取り繕うために、
しょーもないことになってしまう少年、
ところが、そこからの出会いが少年の成長を促すことになったと
まぁ、そういう物語なのでありまして、
実際は、そんなうまいこといくわけねぇよなと
感じてしまうのが、薄汚れたおっさんの仕方ないところなんだが、
親切な人たちとの出会いと、自分がどうあるべきかという部分への
強い想いみたいなのが伝わってきて
これもまた、一つだなぁと生き方を示すところでは
考えさせられたのでありました

誰もが、何か思うところがあり生きていて
そういうものを発露するのは、実際にこういうタイミングなのかもと
ちょっと思ったりもしたのでありまして、
伝染する親切といえばいいのか、どこか心優しい世界が
ゆるやかにリンクしているかのような
不思議な世界が、小説として堪能できるのでありました
やっぱり、実際はこんな甘いことなくて
もっと悲惨なこともあったりするから
マネしたらダメよなとも思うんだが、それはそれとしよう

判断や選択は自身の責任であるというのは、
よくよくわかっているところでもあるんだが、
そこまで強い気持ちをもって、毎日生きるのも
これまた、つらいことじゃないかなと
感じたりもするわけで、これを否定するわけではないのだが、
そうあってほしいと願いつつもあり、
そこではないと落語のように生きるというのも
一つじゃないかしらとも思ったり
なかなか、考えさせられてしまったのでありました

ともあれ、旅を通して、何か自分が変わったと思える経験というのは
いいことだよなと、経験値の低いおっさんとしては
羨ましいとも思ったり感じたり
メモっておこうと思う内容だったのでありました


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