CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】 目の前にシカの鼻息

2015-01-10 11:52:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
目の前にシカの鼻息  著:樋口明雄

タイトルからして、大学生くらいが勢いにまかせて、
山に入って猟師の真似事を始めました的な
かるーい感じかと思っていたら
本格的に、山暮らしをしている作家さんの
山に関するエッセーでありました
話が重いでやんの

山で暮らすといえばいいのか、
猟犬とともにある生活や、猟友会と猟区のありかたなど
考えさせられるところもつらつらありつつ、
ただ、山で過ごすということが
とても楽しいというか、ステキである
そんなことが十二分に伝わる
そういう本でありました

犬とのあり方は、なかなか面白いところが多くて
しつけること、訓練することの大変さや、
そばにいる、芽生えてくる信頼感といった
主従と呼べるその関係が
実にステキでありまして
犬が好きな人というジャンルに理解が
広がるようでもありました

渓流釣りや、熊との遭遇とかも
興味あるけど自分ではやらない部分の描写が
これまた、秀逸というか、熊の件は本当に怖いなと
せつせつ感じ入るようでもありまして
山は楽しそうだけども、そこに入り浸るというか、
そこに何かの哲学をもっている人たちとは
ちょっと仲良くできないかもなと
思わされたのでありましたとさ


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