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【読書】大王朝の興亡 隋・唐―宋・元 (中国人物伝 第III巻)

2018-05-07 21:09:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
大王朝の興亡 隋・唐―宋・元 (中国人物伝 第III巻)  著:井波 律子

現在ライフワークにしている、中国史の勉強の一環として読みました
興味を持っている、唐から宋にかけての
傑物や文化人などを紹介して、時代を考察というか
教えてくれる一冊でありました

政治家といえばいいのか、時代を築いた人をピックアップしつつ、
もう一方で文化人にもしっかりと光を当てているのがポイントで
おそらくは、そちらが主体だったのではないかと思うくらい
文人への解説に力が入っていまして
紹介される作品ともども、わかりやすく学ぶことができる一冊でありました

ちゃんと勉強してこなかったなと
深く反省させられたのが、この文人シリーズでありまして、
白居易だとか、李白だとか、杜甫だとか
唐代随一のそれこれについて、
その生涯をコンパクトに紹介されて
なるほどなとしみじみ感心したのであります

さまざまに紹介されていた中で
記憶に残ったというか、そもそも
どうしても知りたいと思っていた人物として
徽宗と米芾がいるのでありますけども、
このいずれもしっかりと教えてもらえて
感激ひとしおというか、やっぱり宋という時代は
すごい時代だったのだと
文化に関しての素晴らしさを感動とともに知ることができて
大満足だったのでありました

特に米芾に関しては、いくつかエピソードも知っていたし
面白い、そして怪しい男であったとうろ覚えだったところ
硯マニアだったり、石マニアだったりするという
また、どうでもよいような、そうでもないような
実にすばらしい知識が補完されて、ものすごくよかったのであります
米芾は天才であったろうし、知る分には最高にすごい人だなと思うんだが
絶対に、こうはなれないしなりたくないし、友達にもいらないと
そんな風に思えてならないのでありました
人間臭いところで、潔癖症だったというのも
結構衝撃的でありました
面白い、なんと、人間臭い男なんだろうか

そして、当然のようにして則天武后についても
しっかりと記されていたので
李世民から、則天武后、そして太宗にとつながっていくあたりの
唐という時代の面白さも堪能できたし
なんというか、とても面白く、楽しい一冊でありました
何よりも宋代の勉強になったのが一番であります

非常にわかりやすく面白かったので
これより以前の巻も読みたいと思えるほど
素晴らしい一冊だったと思うのでありました
時間をみて、このシリーズはおっかけたいと思ったのである


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