CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】コラプティオ

2015-12-28 16:32:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
コラプティオ  作:真山 仁

久しぶりに真山仁さんを読みました
いうても、ハゲタカシリーズくらいしか読んでなかったのでありますが、
今回読んでみて、ああ、すごい面白い小説だと
自分が読みたかった分野は、やっぱり
この人の小説なんだなと改めて思い知った次第
経済であり、政治でありというところを
わかりやすく、そして、人間ドラマというかキャラクタで見せてくれるというのが
素敵であります
今回は、政治学者先生が実際に政策にかかわること、
また、政治と権力が、どう人間を変えるのかみたいな
よくあるテーマでありながら、
まざまざ、それが伝わってくるようで面白かったのでありました

昨今流行の、大逆転だとか、なんだとかと
そういうものはまったく見受けられない、
ある意味渋いと形容できないかと
そう思ってしまうほどでありましたけども、
権力の有り方にひとつ、挑んだというほど強烈ではなく、
夢を描いたくらいでありながら、比較的絵空事というでも、
いや、やっぱりそうなのかしら
わからんが、ともかく、理想の政治はどうだめなのかと
そういうドラマを見たかのようで
なかなか楽しめたのであります

特段、これというテーマというか、
もっと根源的な問いみたいなのを描くのではなく、
ひとつの思考実験めいていて、物語として純粋に面白かったと
そう感じたわけでありますけども
本当、権力の行使というのは難しいことだなと
思い知らされるようで興味深かったのであります

よくある、現代政治というか、もろに、誰とわかるそれを
批判するとか、そういう内容ではなく、
架空の内容を実験するというところが好感というか、
わたしが実際は知らないだけかもと思うのだが、
こういう健全というのは気弱な感じだけども、
誰がなんだということを切り崩すのではない論評は
ある種、意味がないけども、
エンターテイメントとしてはすっきり面白いなぁと
心から楽しめるように思うのでありました

もうひとつ、ジャーナリズムのあり方も描いていて
これもけっこう、示唆にとんでいるというか、
なるほどなぁと、まぁ、綺麗事ともいえるのだけど
書かれている内容は、ひとつ、あってほしい形のようでもあり
そうでもないのかもと
これまた、夢物語ながら楽しんだのでありましたとさ

いい小説だったと素直に思うので
そのまま、メモっておくのであります


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