CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

座頭市

2008-12-09 22:44:43 | ドラマ映画テレビ感想
座頭市を見ました、勝新太郎の方

先日、京都ローカルのテレビでやってたんですが
噂に聞いていたが、時代劇好きを吹聴しながら
最近まで見たこともなかったアレ
凄い殺陣というのを
産まれて初めてみたわけであります

実際は産まれて初めてじゃない
前にダイジェストで見たことがある
だけども、物語として長尺の殺陣については初めて見て
そして、圧巻だったので
とりあえずメモっておく次第でありますところ

ちなみに帰宅してテレビつけたらやってたという
体たらくだったので、いったいどういう話だったのか
全然わかりません、なんか、気付いたら
終わり30分くらいだったので
怒濤の殺陣が流れていたという具合なんだが
座頭市ファンの方ならわかるんでしょう
坂の上から、どでかい樽というか風呂桶みたいなのに入って
座頭市が転がってくるシリーズです(シリーズじゃないだろう)
折角だから、そのシーンから
自分が見たまま、感じたままに書いてみますのこころ

樽が転がってくる
見ていてわかる、ああ、あの樽に座頭市入ってんだろうな
ちなみにその樽が転がってくる前に
ヤクザの抗争みたいのがあったらしく、対立していた一家が
全て叩きコロされた後だ、酷い
その血煙すさぶなかに、樽が転がってくる
取り巻きというか、三下どもは樽を囲む、そして

一閃

このあたりが凄い、いや全体的に凄いんだが
居合いとかそういうレベルじゃなくて、その太刀筋は
ほとんどキャメラに映らない(多分早すぎる)んだが、
その鋭利さを示すごとく、樽にしろ、柱にしろ人にしろ
凄い綺麗に真っ二つとなるのであります
これがすごい、樽をいきなり割って(斬って)出てきたと思ったら
すぐに三人ばかりをたたき殺して
走り回りながら、縦横無尽に剣を奮う座頭市

うぼぁ、ぎゃぁ、ぐひぇ

断末魔と、そのスピードに圧巻されながら
怒濤の殺陣の開始である
こいつ、絶対目ぇ見えてるだろうとしか思えない
凄い動きで、すたすた歩くし、すたすた斬る
いわゆる歩き居合いというのか、いや
すでに居合いの体をなしてないんだが
凄い迫力だ、鍔迫り合いのない殺陣というのは本当かっこいい
鬼気迫るんだと呆れてしまう

もの凄い血しぶきをあげながら、次々と
斬り殺していくし、槍なんかを向けられても
ぎりぎりでかわして、それを巻き込みながら一閃
なにせ、刀を振ることにまるで無駄がない
体を翻してかわした時には同時に敵を斬っているわけであります
言葉じゃまるで追いつかない
ともかく、凄い勢いとスピード
そして、時折泥臭い、倒れ込んでみたり
撞き込んでみたり、倒れながらも薙ぎ払ってかわしたり

むしろにひっそり隠れておいて、近づいてきた男を
むしろに取り込んで殺すとか
ちょっとお茶目なシーンがあったりもするんだが
まぁ、ともかく、強い

キメのシーンだったんだが
敵方の親分との一騎打ちのシーン
座頭市は、このいざこざに巻き込まれた子供を抱いている
おっかさんはどこだい、どこだいっ
言う最中、敵の親分は子供を抱いている分だけ
座頭市が鈍いと思った、鋭く抜いて斬りかかる

すわ

そこで、座頭市は子供を放り上げて、光の速さで
敵に半歩早く踏み込んで斬り殺す
そして、落ちてきた赤ん坊を受け止める

かっこよすぎるのでありました
気付いたら、敵全滅してるし、あの刀
どんだけ切れるんだよと笑ってしまったが
痛快時代劇とはこういうのを言うのかと堪能したのでありました

エンドロールでは凄い有名だと思う
道で、座頭市と見知らぬ侍がすれ違う
その、すれ違う瞬間にヌキあいがあり座頭市が勝つ
このシーン、キメが圧倒的にかっこいい
腰をどっしりとすえて、ガニマタに開きつつ
左手にサヤ、右手に刀を左右に振り斬ったあとの姿
敵はどっさりと倒れる

おめぇが先に抜いたんだぜ

台詞をおいて逃げていくのだ
向こうから、本当のというか、座頭の群がやってくる
それにはぬくことがない
めしいだ人同士のすれ違いを描いて幕が下りる

そんな時代劇を見て
なんというか、ため息をついたというお話であります
誰かに伝えたい、見た人にこうだったと言いたいとか思ったりしつつ
我慢して、ここに書いておきます