CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

オムライス

2004-12-03 23:31:22 | 星里もちる
気になるヨメさんとどっちにしようか迷ったけども
まぁ、順当に、今週の星里もちる探訪は
スペリオールで二作目、そして、もっとも得意であろう
どたばたコメディ分野、いやさ
りびんぐを彷彿とさせる、ステキ漫画「オムライス」であります

どたばたコメディ
というか、そうじゃないな
非常に、こつりこつりと、イベントがこなされていき
やがて終わりを迎える
そういう感じ、連載中はこの作品がひょっとしたら
星里もちる史の一つの集大成ではないかと危惧したもので
その後に続いた、本気のしるし、あたりからして
ちょっと不安になったが、ルナハイツを見るにつけ
まだまだ終わりは来ない

横道それましたが
とにかく、その当時、いや、これまでの連載の
星里キャラクターが遺憾なく発揮された
ステキな婦人、奇妙な四人の同居人(女性)と
優柔不断で頼りないけども、どこかプライドを棄てきれない男が主人公
とりまく人々が、どれもこれも魅力的で
登場する五人の今井さんがステキなのは
多分周知のことだが
やはり、5人目とも言うべき院長先生がこれまた・・・

あれこれとの恋愛模様もさることながら
長女珠子と次女羽子と院長先生の、様々割り切れない三角関係
珠子と院長という出来上がらなくてはならないカップルと
院長先生の後ろの顔を知っていて、そして憧れを抱いた羽子

ここで羽子が間を取り持つという当然の展開だが
星里もちるが描くとまるで違う
羽子の焦燥感や割り切れ無さ、やりきれなさが凄く伝わる
やりきれなさとも違う、なんだろう
羽子がくっつけようとしてるし、横恋慕は場違いというのは
羽子なりに消化できていると羽子だけが思っている
現実は甘くない、それを知らしめるように
最後のところで、私にも守るべき家があるという台詞
ここにいたるあたりと、羽子との差違
これがたまらん、そこにいたるまでの、痛々しいまでの献身と
見せかけた、羽子自身が自らを納得させるためにした
姉と好きな人をくっつけること

最終的には、おぼこで、どうしようもない葉子と
みどりという不思議な妹のおかげで、次女という
複雑なポジションは、それなりの大人に変貌するわけだが
いや、なんだ
羽子さんが毎回色々とコスプレしてるのは
面白かったのであります
矢吹ジョーとか微妙に古いあたりがまたね

美人姉妹で、そしてヒロインとの間に
必ず現れる名取(違う)、ワインの彼もなかなかステキだが

最終的には、大団円
ただ、付き合ったから大団円じゃなくて
それぞれが、本当の意味での家族とか
居場所とか、そんなのをとりあえず、あたりつけた
そういう形で終わる

りびんぐのスペリオール版といって相違ないと
僕ぁ思うんだけど、どうだろうかな
ちなみに、単行本に載ってる、ツインビーンズがまたいい話だが
次回にでも