
俳優の大滝秀治さんがお亡くなりになられましたね。
87歳という年齢、まだ早いですよね、とか、大往生ですね、とかは、
色々主観が入るところだと思いますし、ご本人の気持ち次第というところもあるような気がしますので、
たんなる一ファンの僕などは、報に触れ、ただただ、ぽっかりと身体のどこかにスーッと穴があいた感じになるだけでした。
日本人なら、誰もが認める大名優でしたね。
ちょっとの役でご出演されても、それだけで、ほっとするというか、安心感が心にぶわーっと広がる方でした。
「この人が出てるなら、これはいい作品だろう」
とまで思ってほどですから。
もう、大滝さんの、あの独特の声を聴くことができなくなるのか、と思うと、寂しいですね。
昭和がまた遠くなる、というか、平成の今の今まで、大活躍された方ですので、
ただただ、「本物が、また一人いなくなってしまったのだなあ…。」と。
おそらく、同じような(・・・というか、大滝さんの役を、変わりに演って「それそれ!」となるような)俳優さんは、そうはいますまい。
勿論、新しい魅力を持った方はいらっしゃるでしょうけれどもね。
本当に、大好きでした。
残念です。
リストを拝見しましたら、もう、あまりにも出演作品多く、当然、見せて頂いたドラマや映画も、沢山ありましたが(日本人で、大滝さんの演技を見たことのない人はいないですよね)、
僕は、子供の頃……小学校~中学校の頃、大好きで、毎日学校から帰ると、3時からの再放送を見ていた「特捜最前線」(ちなみに4時からは「太陽にほえろ」ね)の「船村刑事」を、僕の中の大滝さんのベストに挙げたいです。
顔を真っ赤ににして、口角泡を飛ばして、泣きそうになりながら、それでも、力強く、とっても真剣に、犯人を怒鳴りつける大滝さんの顔……忘れられないなあ。
演技になんて、見えなかったなあ。
かっこよかったなあ。
心からご冥福をお祈りいたします。
長い間、本当に、お疲れ様でした。
ではー。