ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




ツアーに向けた最終リハを終えたその足で、用事があったので渋谷に向かいました。

金曜の夜の渋谷ですからね。お洒落をした若い女性たちや男の子達、カップルで賑わってました。僕にしたって高校生の頃からよく遊びにきていた街ですし、20代後半の一時は住んでいたこともある街です(もう二度と「住む」ことはないと思いますけど(笑))。でも、それにしても、なんだか結構久しぶりの夜の渋谷。

今月後半、ほぼ毎日、ずーっと通い詰めだったリハーサルスタジオから、さらにリハーサルの音源を聴きながら行ったせいもあるのでしょうが、停めたクルマを降りた瞬間、「あ。そうか、ここは渋谷か。」って(笑)、突然現実の世界にスリップしてきたような、妙な感覚に襲われました。なんかね、懐かしいような、でもなんだかまるで知らない世界に来たような、へーんな感じ

・・・ヒキコモリの子が街に出たら、あんな感じがするんじゃないかな(笑)。・・・そうか、僕達は集団で楽器持ってヒキこもっていたのか。でも、あながち間違いじゃないかも(笑)。

でもね、あーでもない、こーでもない、と厳しくも楽しいリハーサルをしている間にも・・・

ケニアの暴動では、いよいよ被害者は1500人を越えてしまったようですね。この間ここで書いたときは1000人を超えて・・・、って報道されてましたから、1.5倍になったということですよね。国連が「仲直りしなよー。で、二人で一緒に政治やればいいじゃーん」って、なだめすかしながら色々と動いているにも関わらず、ロイターの写真でも、ケニアに関しては悲しくなるようなのばっかり見ます。

そんな暴動が続いている中じゃ、当然まともな経済活動はできませんよね。当然まともな経済活動はできませんよね。そして、そんな不安定な経済のせいもあって、同じくケニアの民族の一つであります、マサイ族が戦争を始めてしまったようです。にしても、写真、こわいなー、勝ち目ないなー(こちら)。なんて冗談言ってる場合じゃないんですけどね。早くなんとかならんかなー。ケニアのニュースを目にするたびに、「ルワンダの涙」を思い出してしまうんですよ・・・。

うはー、また時間が。

他にも、ニュースを見れば、イラク、トルコ、イスラエル、パレスチナ、アフガニスタン、パキスタン・・・みーんな対立して、武器であーだこーだ(毎日のように、確実に人が死んでる。)してるし。ちょっと知ってきたら、どんどん気になるし。知らなかったときは、まるで気にならなかったのに。でも、気にならなかったって、どんだけ・・・怖いことか。誰かの存在をとり残しているようで、実は自分がとり残されている、ってことでもあるんですよね。事と次第によっては、日本が丸ごととり残されてたり、なんてね。

 

そうそう、コソボ独立のニュースはご覧になった方もいらっしゃると思います。でも、このコソボ独立ってそもそも何だろ?・・・ってか、コソボ問題なんて、全然良く知らないけど・・・っていう方もきっと沢山しらっしゃいますよね。僕もそうでした。でも、気にはなるので・・・ちょっ勉強。場所はイタリアの右側、細長いアドリア海を挟んですぐ横あたりです。バルカン半島ってところにあります。

これは、スラブ民族っていう、ロシア人なんかに代表される、ヨーロッパでは最大の、とっても大きな民族のくくりの中の、セルビア人(セルビアの人)とアルバニア人(これが今回独立したコソボの人)っていう民族が対立して起きた「民族対立」問題なんですね。

要するにやっぱりアルバニア人の人たちは、自分たちの国(=コソボ)を作りたかった、ということなんです。ユダヤ人にとってのイスラエル建国と同じですね。人は、個人でも、国でも、やっぱり独立したいんですよ。誰かに占領されたり、抑圧されているのは嫌なんですよね。ってのは、コソボの人達(アルバニア人)が、セルビアの一部のままでは差別されるので、例えば就職も不自由だし、となると経済的にも圧迫されたまま。辛いですよね。なので、長いこと「もーいやだ。好きにさせろ」って、独立したがってたんですけど、セルビア側は、「コソボの土地はセルビアのものだから、勝手に独立なんてさせません」ってことで、対立していたんですね。で、そのうち、テロなんかを起こして、それをまた過剰に抑圧したりして、どんどん泥沼になっていきました。これが10年ぐらい前から激化してきていた「コソボ問題」の概要です。僕も今まだ勉強中なんで、またいつか機会があったら改めて。

ボスニア・ヘルツェゴビナ、ユーゴスラビア、アルバニア、セルビア、マケドニア、クロアチア・・・あんまり馴染みの無かった国の名前が沢山でてきますので、これはなかなか一筋縄では・・・。はい、勉強しまーす。ただ、この騒動でも、また人の命が沢山犠牲になっているのは、確かです。

そして、このコソボ問題にはイタリア、ドイツ、オーストリア、ギリシャなんかも絡んできます。というのは、これらの国にとってはコソボはとても近所の話なのです。ここが戦争とかになると、すぐにとばっちりを食うことになるからです。日本みたいに、どこの国とも隣接していないと解りにくいのですけどね。あえて言えば、隣の県の問題、くらいの感じなのでしょうか。ヨーロッパって、大変ですよね。地図がころころ変わりますものね。ウチにある四冊の世界地図、ヨーロッパの国割りが、全部違いますもの。まぁ一番古いのは中学の時の地図なんで、仕方ないですけど。まだロシアじゃなくて、「ソ連」だし(笑)。

そして、またここで出てきます。・・はい、アメリカ、イギリス、そしてロシアです。よくもまぁ、毎回毎回(笑)。彼らは、ずーっと世界覇権を欲しがっています(いや、持っているものをずっとハイレベルでキープしたがっている、というか)。最近は中国やインドも欲しがっていますが。ちなみに日本は、欲しがっていません。これ、結構大事なポイントです。「よこせ、よこせ」と欲しがっている国と、「別に、ウチはいいです。そんな力無いし。」と、欲しがっていない国がありますが、欲しがっていない側の国は、取られる側になる可能性があるのです。この話はまたいずれ。「搾取」の問題です。

えー、というわけで、コソボ問題にもこうした大国がバックで動いています。ってか、そもそもこれらの大国の思惑で、こういう紛争なんかの様々な動きの99%がコントロールされているんじゃないでしょうか。恐ろしい、とかっていうよりもね、もう「凄いな」、って思います。国っていうとてつもない大きいものも、ほんの数ケ国の誰かが、ほんの一握りの人間が、その思惑でコントロールしてるんだってことにビックリです。

ちなみに、ロシアは独立反対派で、アメリカ(&イギリス)は賛成派です。今回の力ずくの強引な独立では、ロシアは怒っているようです。なので、またこれをきっかけに世界戦争?なんていう見方もありますが、まぁ、どうでしょう。まぁすぐ戦争にはならなそうですけど。でも、可能性は0じゃないんで、怖いですけど。ちなみに日本は、独立を承認する方向です、だってアメリカの意見には・・・(まぁ・・・当然です)。

なんてことを、最近ちょっと読んだばっかりだったので、渋谷の街がなおいっそうの別世界に思えたんです、ってお話でした(笑)。

でもね、渋谷は、いつもこう、、能天気なままでいいなぁ、と。ずっと平和な御気楽な街、渋谷であって欲しいなーって。空爆とかされませんように。(←普通こういうことは考えないか(笑)。)

あ、何で渋谷に行ったかと言いますと。いつもの、ブレスレットが仕事中に切れちゃったんで(どんだけ激しく動いたっつーのか)、修理に出してたんですけど、それがやっと出来上がったんです。約一ヶ月かかりましたよ。でも、直って良かった。今日は、その受け取りに。間に合ったー。これで一安心。・・・って、平和ですね

ではー。



コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )