映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「オン・ザ・ロード」

2013年09月24日 | 日記

   

     この作品が上映されていることを忘れていて、当地の上映が終わる頃にや
     っと気が付いて映画館に走り込んだ私です。危ない危ない。

     1950年代のビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアックが、
     自身や友人たちをモデルに執筆した自伝的小説「路上/オン・ザ・ロード」を、
     長く映画化権を暖めてきたフランシス・フォード・コッポラが製作総指揮に当り、
     監督には「モーターサイクル・ダイヤリーズ」のブラジル人監督ウォルター・サ
     レスを抜擢した青春ロードムービーです。
     映画の内容から映画化は難しい・・・と言われていて完成まで8年を費やした
     作品で、多くの作家・映画人・ミュージシャンに大きな影響を与えたといわれ
     ています。

     物語の舞台は1940年代の末です。若い作家サル・パラダイス(サム・ライリー)
     は、社会の常識やルールにとらわれない型破りな青年ディーン・モリアーティ
     (ギャレット・ヘドランド)と出会い、ディーンの美しい妻16歳のメリールウ(クリス
     テン・スチュワート)にも心を奪われます。そして故郷に帰ったディーンの誘いで
     コロラド州デンヴァーへ。

     ディーンはメリールウと愛し合っているのに、急に離婚してカミール(キルスティ
     ン・ダンスト)と新たに結婚したいと言い出すのですが、そのまま3人は広大な
     アメリカ大陸を旅し、色々な人との出会いと別れを繰り返しながら、人生の真
     実を見出して行こうとするのでした・・・。

     上に記名した主要な4人の俳優は役にはまってとてもいいのですが、根本的
     に日本人には一寸受け入れられない言動に溢れ、それにセックス・ドラッグ・
     同性愛・盗みと続きますので尚更入り難いのです。
     それでも原作には追いつけない描写であり、原作と比べると映画はキレイごと
     過ぎる40年代の喧騒だったと思います。
     それでも途中から作調に馴れて、この結末はどうなるかの興味も増し面白さを
     楽しむことに転向した私でしたが、それにしても139分は長過ぎました。


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大映宣伝部・番外編 / 古い写真の思い出 ( 39 )

2013年09月23日 | 日記

        
                 ↑ 今井正監督と私です

     私はもともと監督志望だったのです。そのために脚本の勉強もしていました。
     途中で宣伝畑に移りましたが、映画会社の宣伝部は普通の会社のそれと違
     って、とてもユニークだしやり甲斐のある仕事でした。
     従って私は宣伝部で大映の最後を見守ったことについて、少しの後悔がない
     どころか本望だったと思っています。

     大映に入社する前には各社の撮影所をウロウロしたことがあり、特に新東宝
     では監督部の走り使いみたいなことをやらせてもらい、当時、助監督だった
     山田達雄監督(故人)に大変面倒をみてもらったのは私の大事な思い出です。

     そして縁があって大映に入ったのですが、大映で仕事をする多くの大映所属
     以外の監督や俳優さんに会うことが出来ました。
     悪名高き五社協定は1953年に締結されたのですが、それ以前も以後も会社
     同士の話し合いで結構交流があっています。

     監督に絞って思い出してみますと、順不同ですが、黒澤明・川島雄三・渡辺
     邦男・成瀬己喜男・吉村公三郎・市川崑・山本薩夫・今井正・井上梅次・勅
     使河原宏・岡本喜八・五社英雄・・・ひょっとすると洩れてる方がいるかも知れ
     ません。

     それぞれの監督が大映でも後々まで名作として喧伝される作品を残されてい
     る方が多いですが、特に新東宝時代にお会いしたことがある市川崑監督は、
     途中から大映で腰を据えて撮っていて、この大映時代の作品群こそ市川監督
     の黄金時期だと私は思っています。

     すべて故人となられた方ばかりですが、市川監督を始めとして吉村監督、山
     本監督、今井監督、五社監督の5人は撮影所でお会いしたり、キャンペーン
     で一緒に仕事をさせていただいたりして、それこそ私は宣伝マン冥利につき
     た思いです。

  
     ↑ 山崎豊子さんと市川崑監督        ↑ シナハンでご一緒した山本薩夫監督
  
     ↑ 右の人が吉村公三郎監督          ↑ 一番左が五社英雄監督
 
コメント (8)
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第20回 長唄吉祥会/横笛生風会 + 賛助出演 泉徳乃さん

2013年09月21日 | 日記



     

     9月21日(土)福岡市少年科学文化会館で開催された「第20回 長唄吉祥会
     ・横笛生風会」に行って参りました。
     最近は日本舞踊をよく拝見するからでしょうか、和楽に興味が出て唄や楽器
     のかけあいになど楽しく聞けるようになっていて、本日も前列に陣取って観賞
     させていただきました。

     また今回は、いつも親しくさせていただいている日本舞踊泉流の泉徳乃さん
     が賛助出演されていて、会のラストに新作「宙」を踊るというので、これは絶対
     に観たいと思い駆けつけた次第です。

     「宙」は、かずはじめ・作詞、杵屋弥佶・作曲。テーマは宇宙と地球とその森羅
     万象というもので和楽として珍しくモダンな曲であり、唄・三味線・笛に加えて
     チェロが入っているというユニークさです。

     泉徳乃さんにとっては初めて自ら振付けをして、更に踊る訳ですから大変だっ
     たと思います。
     お母様の泉徳三照師匠のアドバイスを受けたとは聞きましたが、振り付けも
     踊りもスケール感と躍動感があって大成功だったと思います。
     もう一つ、今日は徳乃さんのお誕生日でもあり、Wでおめでとうございました。
     先日打ち上げに成功した日本の最新鋭ロケット・イプシロンのように、どうか
     泉徳乃さん、大空へ大きく羽ばたいてください、期待しています。

  

  

  




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映画 「上京ものがたり」

2013年09月20日 | 日記

   

     「毎日かあさん」や「いけちゃんとぼく」などで知られる人気漫画家・西原理恵子
     の自伝的作品を映画化したもので、09年に映画化された「女の子ものがたり」の
     主人公・菜都美の学生時代を描いた前日譚的作品です。

     田舎から上京して美大へ通う菜都美(北乃きい)は、家賃や光熱費を払うのも精
     一杯の極貧生活を送っています。
     ある日、友人の紹介で始めたバイト先のキャバクラで、カメラマン志望の良介(池
     松壮亮)と出会い同棲。しかし、良介は性格こそ優しいが、定職に着こうとしない
     怠け者。肝心の美大の成績は最下位で散々な日々が続くのでした。

     気持ちがどんどんすれ違っていく2人は遂に別れを決意します。やがて菜都美は
     念願のコミックを出版できることになりますが・・・。
     監督は「女の子ものがたり」を手がけた森岡利行。他の出演者は瀬戸朝香・木村
     文乃・岸部一徳・子役の谷花音などです。

     最初から辛口を述べるのは気がひけますが、脚本・監督のレベルが低く、せっか
     くバイタリティ溢れる主人公の言動が上手く描かれていません。
     従ってこの映画を見た人は北乃きいファンはともかくとして、他の多くの人は主人
     公の考え方や行動に共感もしなければ、感動もしない仕組みになってしまってい
     ます。
     今まで自伝的な作品を何本か出してきて、更に映画化をした製作サイドの意図が
     私には全く判りません。

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楽しかった旅の一コマ (その 28 ) ヴェネツィア 

2013年09月19日 | 日記


  

     今回は私が行きたかった街の一っヴェネツィア(ヴェニス)です。
     無数の運河をゴンドラに揺られながら乗ったり、まるで迷路のような店舗街
     をさまよいながら、魅惑的な風景が楽しめる街ですが全体が世界遺産です。

     街の中心とも言えるサン・マルコ寺院とサン・マルコ広場は、かなり前ですが
     映画「旅情」でキャサリン・ヘプパーンが一人でコーヒーを飲むシーンがあまり
     にも有名ですし、最近では、アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ共演の
     「ツーリスト」で物語の背景として寺院や運河などがふんだんに出てきました。

     14世紀に貿易で栄えたヴェネツィア(ヴェニス) は、更に15~16世紀にかけて
     は芸術文化が花開き、街の輪郭が完成したのだそうです。
     そして18世紀、この地に侵攻してきたナポレオンが、サン・マルコ広場を「世
     界一美しい広場」として絶賛、現在でも世界中から観光客が集まるのも納得
     出来ます。

     150の運河、400以上の橋、117の島からなる水上都市で、海抜0mで満潮時
     には街全体が海水で溢れ、広場などでは足場を作って歩行が出来るような工
     夫が凝らされています。
     中心部にあるサン・マルコ大聖堂は、828年にアレキサンドリアから運ばれた
     聖マルコの遺骸を安置する場所として礼拝移動堂を建てたのが起源です。

     先に橋が多いと書きましたが、運河にかかった「ため息橋」が特に有名で、運
     河に沿って建てられていた石牢の建物から、刑場に引かれていく囚人が、この
     橋の上で"溜息"をついたので付けられたと伝えられています。
     ちなみにカサノヴァが脱獄した牢獄としても著名ですし、日没の瞬間にこの橋
     の下でキスしたカップルは結ばれるというジンクスがあるそうです。

     もう一つ、ここのカーニバル(謝肉祭)は世界的に有名で、街にはカーニバルの
     仮面を売る店が沢山並んでいましたが、毎年1月下旬から11日間にわたって
     開催されますので、私ももう一度その時期にあわせて訪れたいと思うユニーク
     な街です。

  

  

  

  

  

     

  

     

  

        

   

  

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