映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「アップサイドダウン 重力の恋人」

2013年09月18日 | 日記

   

     アルゼンチンの巨匠フェルナンド・E・ソラナスの息子であるフアン・ソラナス
     監督が描いたSFラブストーリーで、太陽を周回し、正反対に引力が作用す
     る双子惑星での物語です。

     貧困層の住む「下の世界」の少年アダムは、富裕層が暮らす「上の世界」の
     少女エデンに恋をします。
     互いの世界を行き来することは固く禁じられているのですが、2人は立ち入り
     禁止の山頂で交流を深めていたのです。

     しかしある日、2人は一緒にいるところを警備隊に見つかってしまい、その時
     の事故でエデンは記憶を失って連れ去られ、上の世界の人間と交流した罪
     でアダムの家は焼き払われてしまいます。

     10年後、アダム(ジム・スタージェス)はエデン(キルステン・ダンスト)が二つの
     世界を繋ぐ巨大企業「トランスワールド社」で働いていることを知り、自分も巨
     大企業に就職し、上の世界に潜入してエデンとの再会を試みるのでしたが・・・。

     この映画で一番感心することは、正反対に引力が作用する双子惑星という着
     想で、宙に浮く身体をお互いに支えあって抱擁する男と女・・・、それと映像の
     素晴らしさです。
     これを先に言ってしまえば後が困るのですが、ロミオとジュリエットのSF的な
     恋物語をはじめとする幾つかの挿話が貧弱に見えて仕方がありません。
     着想の素晴らしさに、後のものは全部すっ飛んでしまった感じで、もっと脚本
     の段階で濃くすることが出来ただろうにと、とても惜しいと思う作品です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする