ピアノ調律師を目指す青年の成長を描いた内容で、2016年・第13回本屋大賞を受賞し
た宮下奈都の小説を映画化した作品です。
将来の夢もなく生きていた外村は、高校でピアノ調律師の板鳥と出会い、板鳥の調律し
たピアノの音色に魅せられ、その日から自身も調律の世界を目指すことを決意。専門学
校を出て新米調律師として働きはじめた外村は、調律師の先輩・柳やピアニストの高校
生姉妹・和音と由仁ら、調律を通して知り合う人々とのかかわりによって、調律師として、
そしてひとりの人間として大きく成長して行きます・・・。
山崎賢人が主人公・外村に扮し、板鳥を三浦友和が演じる。また、調律師の先輩を鈴木
亮平、実の姉妹である上白石萌音と上白石萌歌が姉妹の和音と由仁をそれぞれ演じて
います。監督は「orange オレンジ」の橋本光二郎。
ピアノ調律師という珍しい職業の世界を描き、一人の青年が成長して行く過程と、美しい
画面作りに腐心しているのが目立ちますし、試写会に天皇・皇后の両皇后に見ていただ
いたのも納得出来ます。ただ133分は少々長過ぎで、120分以内に整理すれば、もっと締
まった作品になっていただろうと惜しまれます。面白いテーマで出来も決して引けを取りま
せんが、同時期に公開されタ「万引き家族」の話題に隠れてしまったことが気の毒です。
こうなると罪作りな「万引き家族」ですね。(笑)
「万引き家族」のインパクトに隠れてしまった感じがしますが、読後感よくて、わたしは好きな作品でした。(*^_^*)