映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「赦免花 (しゃめんばな)」

2013年04月10日 | 日記

   

     ハリウッドで特機(クレーンなど)技術を学んだ軽部進一が、これまでに培っ
     た技術や撮影技法を用いて撮った時代劇で、彼の第1回監督作品でもあり
     期待して見ました。

     江戸時代末期、武士の早坂憲吾(市瀬秀和)は、幕府に背いた罪で佐渡島
     へ流されます。
     佐渡島でかつて吉原の女郎だったというお雪(西条美咲)と出会い、2人は愛
     し合うように・・・。やがてお雪は憲吾の子を身ごもりますが、いずれ憲吾は赦
     免されるということを知ったお雪は、ひとりで子を育てる自信がなく、堕胎しよ
     うと自らを痛めつけますが・・・。

     軽部監督は、世界で初めてとなる特機の使い方をしたいと、今回新しく生み
     出した撮影技法“4シーンワンカット”など様ざまな特機技法に挑戦したと述べ
     ていますが、まず基本的な脚本・脚本がともに未熟であり、前述の特機によ
     る手法も特に効果があったとは思われません。

     とにかく物語も酷いが、時代考証なども全く不備で、撮影にいたっては、人物
     が出ない場面の方が良く撮れているという有様です。
     出演は主演の「ここにいる」の市瀬秀和のほか、竹中直人、竹内力、片岡愛
     之助、川野太郎といった面々ですが、監督はこの内の誰一人として上手く使
     い切っていません。
     こんな程度の作品を劇場に出すなんて、願い下げにして貰いたいものです。


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