色々な旅をしていて目的地に着き、その威容に感嘆しウォーと声を上げる場所の一つ
がモン・サン・ミッシェルです。
708年に海の上の山の上に修道院として建てられたゴシックの僧院だったのが、13
世紀にはロマネスク様式の建物に変わり、現在の姿になりました。百年戦争の時には
イギリスに対する要塞になり、監獄にもなった歴史があります。
以前は海岸から2Kも離れていて干潮時に徒歩でしか行けず、途中で満潮になって溺
死する人もいたそうです。私が行った時は道路が出来ていつでも行ける状態でしたが、
それでは昔の面影が薄れると、道路を壊して海にする工事が始まり、今は完全に島に
なっている筈です。
島内には歴史ある塔門など見どころが沢山ありますし、観光客目当てのホテル、レスト
ラン、土産店などが一杯です。
今回はモン・サン・ミッシェルそのものではなく、この島名物の巨大オムレツをご紹介し
ます。昔巡礼者のために温かく栄養価が高い料理をと考えられ、ここがオムレツの発祥
地と言われています。島の入り口になっている王の門のすぐ手前にお店があり、誕生時
から今も変わらぬ手法で作るオムレツは、フアフアした作りのスプレ風ですべて手作り。
調理行程は店内で見ることで出来て楽しいです。中でもベーコン添えが一番人気で、私
も食べましたがマシュマロみたいな舌触りで、感想は間違いなく話のタネになる…という
ことでしょうか。