「WATARIDORI」や「オーシャンズ」などの作品を手がけてきたジャック・ペラン監督が、
２万年に及ぶ地球上の生命の歩みを題材に撮り上げたネイチャードキュメンタリー映
画です。
世界初の無音小型バギーにより、カメラが馬やオオカミと同じ目線で疾走し、「WATA
RIDORI」で開発した軽量飛行機を改良して雁の群れに並走飛行した撮影も敢行した
とのこと。
大映洋画部でディズーニーのドキュメスト作品を扱ったこともあり、私はその後もこの
種の作品を良く見ています。この作品は前宣伝を派手にやっていましたが、宣伝文句
と中身はかなり違って出来ばえは味付けの薄い作品です。動物に危害を加えなかっ
たとナションが入り、残酷なシーンは取り上げていませんが、どちらかというと美しい
場面を追っている印象です。
２万年かけての生き残りですから、食うか食われるかのシーンがあるのは当然と思い
ますが、それが無いのはかえって不自然です。今まで優れた同種の作品を見てきた
人にとって、一番感銘の薄い作品でしかありません。曜日の関係もあったかも知れま
せんが、子供の入場料は500円なのに肝心の子供の姿がほとんど見えません。
