映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「最愛の子」

2016年02月26日 | 日記

   

 

    第71回ベネチア国際映画祭や第39回トロント国際映画祭に出品さて好評だった中国映

    画で、監督は香港映画界を牽引するピーター・チャン監督です。実話がベースになって

    いて、中国の深圳で3歳の息子が失踪し、それから3年後に他人の子として育てられ

    ていた息子と再会した両親の葛藤や苦悩を見つめる内容で、生みの親、育ての親、それ

    ぞれの愛について問い掛けます。

    母親役を演じた主演のビッキー・チャオほか、ホアン・ボー、トン・ダーウェイ、ハオ・レイ、

    チャン・イー、キティ・チャンが出演しています。

 

    「一人っ子政策」という社会事情や貧富の拡大も原因で、当時は年間に20万人の子供

    が誘拐されていたという事実に驚かされますが、そうなれば当然このような事態が起こる

    であろうし、そのあたりは上手く描かれていたと思います。

    泣かせる映画ということで、婦人層に話題が広がっていてハンカチをにぎっていた年配の

    女性を多くお見受けした次第。前半と後半は主役が入れ替わって逆の立場からの展開に

    なりますが、後半の展開は理解に苦しむ所があるし、お涙を必要以上に要求する場面が

    あって、見る人によるでしょうが私は理解不能です。

    実際にあった話ですから、あまりアレンジが出来なかったのかも知れませんが、ラストの

    処理を含めてもう少し劇的にまとめても良かったのではないかと思います。更にエンドロ

    ールには、映画のモデルになった人物らが出てきますが、これは無い方が正解だったよう

    な気がします。

 

 

 

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