「P.S.アイラヴユー」の原作者セシリア・アハーンの小説の映画化で、幼なじみの
男女の12年間にわたるすれ違いの恋を描いたラブストーリーです。
イギリスの田舎町で６歳の時から一緒に過ごしてきたロージーとアレックスは、
友だち以上、恋人未満の関係である二人は、一緒に故郷を離れてアメリカの大
学に進学することが夢でした。
しかしロージーが同じクラスで人気者の青年と軽い気持ちで関係を持ち、妊娠
してしまったため地元に残ることになり、アレックスは単身アメリカへ行ってしま
います。
互いへの気持ちを素直に伝えられないまま、別々の人生を歩むことになった二
人は、運命のいたずらに翻弄されながら、近づいたり離れたりを繰り返して行き
ます・・・。
ロージー役を「白雪姫と鏡の女王」のリリー・コリンズ、アレックス役を「スノーホ
ワイト」のサム・クラフリンが演じて、見る者をハラハラさせる趣向です。
日本流に言えばすれ違い映画の一種かもしれませんが、新鋭のドイツ人監督
クリスティアン・ティッターは、途中ご都合主義な挿話はあるものの上手く纏め
ていると思います。
見ている側をにやにやドキドキさせるようなHな場面や会話もありますが、ちゃ
んとオチが付いていますし、英国映画らしく格調を維持します。映像はいいし
音楽の使い方も適切で、見るまで期待していなかった私は一寸ばかり嬉しか
ったのですが、映画館は若い女性で溢れていて、少々気恥ずかしい思いの私
ではありました。
