既に放映されている藤原竜也主演の人気テレビドラマは、今野敏の人気小説
が原作で、警視庁の科学特捜班（通称ST）の活躍を描いたものですが、早速の
映画化です。
ある日、囚人の脱獄を仕組んだ天才ハッカー・鏑木徹が焼死体で発見される事
件が発生します。妙なことから赤城が容疑者として逮捕され、STは解散となって
しまうのです。
赤城が拘置所から脱走し、警察は彼を捕まえるため皮肉にも元STメンバーが
再集結させられ、追跡することになります。ですが赤城の無実を信じる百合根
は、独自の捜査で新種のコンピューターウィルス「フギン」が事件の鍵を握って
いることに気付きます・・・。
監督はテレビ「ごくせん」や「家政婦のミタ」などを撮った佐藤東弥で、映画版に
はユースケ・サンタマリア、安達祐実らが出演。後はテレビと同様に藤原竜也、
岡田将生、百合根友久らが顔を揃えています。
スタッフからして仕方がないのでしょうが、まるっきりテレビドラマで、映画の深
さや面白味が薄く、お世辞にもよく出来ましたとは言えません。
映像でちゃんと説明すればいいものを、セリフまでスーパーで出てくるのですか
ら、その稚拙さに驚きです。しかも俳優たちの演技までが幼く見えてしまうのは
監督のせいだと思います。岡田将生は昨年末「想いのこし」で演技脱皮をしたと
書いたのですが、これでは逆戻りです。
私は公開２日目の日曜に見ましたが、客入りは良くありませんでした。
