スペインでは、マドリッドやバルセロナの観光もさることながら、各地方に
点在する個性的な小さな町や村をのんびり歩くことでした。
この「ミハス」はまさしくそんな村で、海抜420mの山麓にあり、立寄った建
物のバルコニーから、初めて地中海を見たときは感激でした。晴れた日に
は遠くアフリカ大陸が見えるそうです。私が行った日は、生憎曇っていて駄
目でした、残念。
このミハスがあるアンダルシア地方は、スペインの中でも独特な歴史と文
化に異彩を放つ地方で、ミハスは地中海沿いにあるミハス山麓に広がる小
さな村です。
村の歴史は古く、昔はフェニキア人によって銀や錫の採掘が行なわれ、鉱
山が出来たことから発祥した村と言われています。
ミハス山の岩面の斜面に密着するように立ち並ぶ白い家々はまるで絵本の
ようで、年間を通じて外国からの多くの観光客が押寄せているそうです。
日本人も多いのでしょう、日本語の看板をあちらこちらで見かけました。
ミハスはアンダルシア地方のエッセンスとも言われ、白壁の家が続く魅力的
な美しい町並みですが、坂道や階段が多く、面白い写真が撮れるポイントの
町です。
歩きが得意でない人には、名物ロバタクシーが重宝がられています。また水
がおいしいことでも有名な村で、村の中に「AGUA POTABLE」と書かれた水飲
み場があり、誰でも無料で飲むことができます。