佐藤健が主演し、TVドラマ「ハゲタカ」「龍馬伝」などを撮った大友啓史監督の
メガホンで、和月伸宏の人気コミックを実写映画化した「るろうに剣心」シリー
ズの完結編です。
剣心(佐藤健)は、志々雄(藤原竜也)に連れ去られた薫(武井咲)を助けるため
に海へ飛び込みますが、薫を見失い、漂流して流れ着いたところを、剣術の師
匠である比古清十郎(福山雅治)に助けられます。
山中で居を構え陶器作りに励む師匠に対し、剣心は飛天御剣流の奥義を教え
てほしいと懇願します。
一方、鋼鉄艦・煉獄に搭載した大砲で一つの村を威嚇襲撃した志々雄は、政
府に対して剣心を指名手配し、捕らえて公開斬首するように求めてきます。
かつてない窮地に立たされた剣心は、志々雄一派に打ち勝つため、自ら壮絶
な道を選ぶのでした・・・。
色々なテクニックを用いたタテは、確かに見ごたえのある場面を作り出してい
て評価します。但し剣心以外の人たちのタテが多過ぎるのは邪魔です。
日本流アクションの面白さで観客動員を狙い、外国にも出そうとしている作品
なので、あまり辛口は書きたくないのですが、一番の問題はストーリーです。
お話の展開こそ肝心なのですが、さすが最後ともなると新味が無くなり、面白
さが半減しているのは脚本のネリが足らなかったせいです。
総合的に言うと、このシリーズ完結編の出来が一番良くないと思います。