アカデミー脚本賞ほか2部門を受賞した「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」
(1997)のマット・デイモンとガス・バン・サント監督が、再びタッグを組んだ社会
派ヒューマンドラマです。
農場以外は何もない田舎町のマッキンリーに、大手エネルギー会社の幹部候
補スティーヴ(マット・デイモン)がやってきます。
そこには良質なシェールガスが埋蔵されており、相場よりも安くその掘削権を
手に入れる指令を受けて同地に赴いたスティーヴは、町を掌握するための賄
賂使ったりして仕事を進めていたのです。
しかし予期せぬ障害が立ちはだかり、さらに環境活動家ダスティン(ジョン・クラ
シンスキー)が出現し、最初は好意的だった住民の態度が一変。スティーヴは
自身の仕事への信念や情熱が揺るがされて行くのでした・・・。
主演のマット・デイモンは製作者でもあり、「グッド・ウィル・ハンティング」と同じ
く脚本にも参加しています。真面目な作品で映像も素晴らしいのですが、物語
というか脚本が類型的で、もっと内容を掘り下げて展開させると、非常に面白
い作品になっただろうと思います。
それが地味な作品に終わってしまい、メジャーが配給しなかった理由が判るよ
うな気がします。
これも賛否が分かれる作品ですが、私のジャッジはもう一息という残念作です。