藤子・F・不二雄生誕80周年を記念して製作された「ドラえもん」シリーズ初の
3DCGアニメーションです。
原作中でも評判のいいエピソードを拾い上げて再構成し、ドラえもんとのび太
の出会いから別れまでを描いた内容になっています。
ドジで泣き虫、何をやらせても冴えない少年のび太の前に、未来の世界から、
セワシとネコ型ロボットのドラえもんがやってきます。のび太の悲惨な未来を
変えるために送り込まれたドラえもんでしたが、当のドラえもんはあまり乗り
気ではないようです。
セワシはそんなドラえもんにやる気を出させるため、のび太を幸福にしない限
り未来に帰ることができないプログラムを仕込んでしまうのです。
仕方なくのび太の面倒をみることにしたドラえもんは、のび太がクラスメイトの
しずかちゃんに好意を抱いていることを知り、のび太としずかちゃんが結婚で
きる明るい未来を実現するため、数々の未来道具を駆使してのび太を助けよ
うとしますが・・・。
大人になったのび太の声を演じているのは妻夫木聡。監督は「フレンズ もの
のけ島のナキ」の八木竜一と「永遠の0」「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴
がW監督です。
今まで製作してきたアニメ映画があるため、映像的に違う3DCGに関係者は躊
躇したそうですが、そのこともあって私も3Dで見ることにしました。
結果的にそれがどれだけ新作に貢献したかは、はっきり言って疑問視していま
す。それより一番の問題は、子どもにではなく大人の感覚に傾き過ぎで撮って
いることで、これでは子どもが満足しないのではと思うのです。
しかも巷間では大人が見ても泣けると噂していますが、私にはそれも理解しか
ねます。それにわざわざ3Dで見る必要もなかったとも思っています。次作はこ
のあたりを考え直して製作してもらいたいですね。