日本で「ゴジラ」が公開されてから60年が経ちます。以前にハリウッドで一度だ
け映画化されたことがありますが、今回は迫力ある映像とともにハリウッド第二
作として3Dでの登場です。(私が見たのは2D)
1999年、フィリッピンの炭鉱で放射性物質を含んだ巨大な化石のような物が見
つかります。
芹沢博士(渡辺謙)は、それこそ研究対象になる物質だと考えますが、更にそこ
には見たこともない別の巨大生物の卵の殻を発見、巨大な何かが海に向かっ
て通過した跡も発見します。
一方、アメリカ軍人のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、父親のジョー
(ブライアン・クランストン)が日本で逮捕された連絡を受け東京に向かいます。
ジョーは15年前に事故が起こった原発跡地に侵入し、事故の真相を探っていて
逮捕されたもので、再会した親子は再び原発跡地へ侵入しますが、またまた捕
まり敷地内の研究施設に連行されます。
そこには電磁波を放つ巨大な繭が格納されていて、芹沢博士らが調査に当って
いたのでした。そして繭から巨大な怪獣ムートが現れ、研究所を破壊して飛び去
り、アメリカ軍の攻撃もなんのその、ムートはハワイを経てアメリカ本土へ向かう
のですが、ムートの天敵であるゴジラがサンフランシスコ沖に出現します・・・。
監督は「モンスターズ/地球外生命体」のギャレス・エドワーズです。
凶悪な怪獣ムートはオス・メスと2匹いて破壊を尽くすのですが、悪役と思ってい
たゴジラがそれに対抗する構図ですからまさに救いの神様です。しかも中々全身
を見せないゴジラが、いよいよ登場した時だけはまさしく興奮でした。
CG技術が進歩してそれなりに見せ場はあるのですが、お話自体が新鮮味に欠
けるので、いくらゴジラが出ても今一つ面白くないし、全体的にムートが出過ぎて
ゴジラの影が薄くなったのも事実です。
それに劇中の挿話が多過ぎて、整理が上手くなされなかったこともあり、私として
は期待外れの作品としか言えません。