映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ブンミおじさんの森」

2011年05月30日 | 日記

                 

     この作品は2010年の第63回カンヌ国際映画祭で、最高賞のバルムードル
     賞を受賞したタイ映画です。
     タイの僧侶による著書「前世を思い出せる男」を基に、アピチャッポン・
     ウィーラセタクンが監督した、ある男性が体験する輪廻転生の物語です。

     物語の舞台はタイ東部の小さな村です。
     腎臓を患い自らの死期を悟ったブンミは、亡き妻の妹を自宅に招きます。
     夕食のテーブルを囲んでいると、突然、19年前に亡くなった妻の幽霊が姿
     を現し、更に行方不明の息子が猿の精霊になって帰ってくるのでした。
     幽霊や精霊が現われてもみんなは驚かず語らいが続きます。
     そしていよいよブンミは自分の死が近づいたことを知り、みんなを森に連
     れて行きます・・・。

     大体こんな話ですが、本題と関係が無い話が挿入されます。
     森の中に王女の一行が進む挿話で、顔のアザを気に病む王女が、池のナ
     マズと心を通わせ、水の中でナマズに愛撫され歓喜に表情を見せるエロ
     チックな場面が飛び込んで来たりします。

     なんと言ってもカンヌ映画祭の受賞作品ですから、私もそれなりの期待
     をもって見ました。
     先述したように不思議な描写の場面がいくつもあり、それが一種の魅力
     に感じられないこともないのですが、無駄なシーンが非常に多く冗長の
     極みであり、評価は大きく別れるでしょう。私は嫌いです。



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