映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ショパン 愛と哀しみの旋律」

2011年05月17日 | 日記

             

     数々の名曲を生み出し、天才作曲家フレデリック・ショパンの生誕200年
     に合わせて製作・公開された伝記ドラマです。

     39才の若さで亡くなったショパンは、ロシアの圧政を離れて祖国ポーラン
     ドを脱出し、パリに移ってからはサロンの寵児となり、病に苦しみながら
     美しい至高の音楽を生み出し続けます。
     そして彼と恋多き女として名を馳せたジョルジュ・サンドとの運命的な愛
     と悲劇を忠実に辿った内容になっています。

     監督はイェジ・アントチャク。映画の中での演奏は、世界的なチェロリスト、
     ヨーヨー・マ、「戦場のピアニスト」の演奏で著名なヤーヌシュ・オレイニ
     チャクら、さらに日本からはショパン弾きとして名高い横山幸雄も演奏家
     として名を連ねていますが、私は必ずしも映画と上手くマッチしていなか
     ったと思っています。

     映画の滑り出しはスムースで、時代色なども上手く表現されていて期待
     したのですが、良かったのは最初だけで、後は構成も演出も乱れて不満
     タラタラです。

     私たちがいた大映で社是とも言われた、初代社長・菊地寛の言葉「面白
     くない真実より、面白い嘘」が当てはまるなーと思いながら見た一篇で
     した。
     映画ですから、少しぐらいの虚構を交えてでも、もう少し面白く盛り上げ
     ることは許されると思うのですよ・・・。
     これでは音楽ファンだって満足しないと思いますよ。



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