博多座に欠かせない恒例の「北島三郎公演」です。
去年は10月でしたが、今年は5月、加えて"頑張れ!!日本"とサブちゃん
の芸道50周年記念のタイトルが加わっての公演です。
今年は3月の東京公演中に大震災が発生、結局東京は3日間の公演しか
出来なかったそうで、ならば福岡で頑張るぞの意気込みは中々だったと
聞いていました。
第一部はお芝居で次郎長が外伝より「清水の暴れん坊」、サブちゃんは
次郎長と森の石松の二役で大忙しの大熱演。共演は山本陽子・大村崑・
大出俊・水町レイコ・白木みのるほかで、お馴染みの一杯飲みねえ!寿司
喰いねえ!の名場面やお涙場面と大立ち回りの場面も配し、面白いお芝居
に仕上がっています。
舞台の上で北島が白木みのるに、いくつになったの?正直に答えなさい!
77才でーす・・・って。
75才になったサブちゃんを筆頭に、観客を喜ばせ、元気をつけてくれる
公演ではあります。
第二部は彼の500曲を超えるレパートリーの中から選んだ30数曲の熱唱
です。
いつものことながら歌の間のトークが面白く、客と一体になってムードを
盛り上げるサブちゃん・・・。今回は実の娘である水町レイコと親子トーク
がほのぼのとしていて観客をなごませていました。
水町レイコも今年はお芝居にトークにと力をつけてきていますね。
ショーの後半「北の漁場」で登場するいつもの"北島丸"ですが、荒海を
うねりながら突き進むこの演出は、何回見て飽きない感動モノです。
そしてフィナーレの"北島まつりは、天井に届く大きさの"山車"に乗って
登場する北島と、第一部・第二部の出演者全員と太鼓集団"TAO"も参
加し、更に更に北島まつり"のために福岡で選出した祭っ子18人が加わり、
計123人が舞台一杯に歌い踊りを展開をするわけですから豪華絢爛もいい
とこです。
本当に元気が出る舞台だし、このパワーを何とか形を変えて東日本に送っ
てあげたい・・・の思いは舞台も観客も同じだったでしょう。