勝地(かつち)ブログ

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NO.60 心の安心

2008年09月02日 23時50分47秒 | Weblog
市サイトからダウンロードした平成20年度「市政運営の方針」を見ながら、いや正確にいうとボーと眺めながらですが「安心なまちづくり」という「安心」文字に妙に違和感を覚えました。

約一年間、NPOで主催してきたまちづくり懇話会などで「安全」は役所でもつくれるが「安心」はつくれない、地域住民のつながりの中からでしか「安心」はつくれない、と話し合ってきました。「安心」とは施設・設備の整備で与えられるものではなく、心の持ちようや拠り所であり、隣近所の人々とのつながり抜きには「安心」は得られないことを長年地域で暮らしておられる住民の方々はよく心得ておられます。
国や地方や市の役人の方々が、「安心・安全の云々をつくりあげる・・・」と発言しておられる場面に出会うたびに、安易すぎないか、聞こえ良く使われ過ぎているのではないか、と。「これで安心・安全です」と言われて様々な事業を用意されても、住民の心は一向に安らかではないのです。

「安心」で思う事があります。
災害時の一時集団仮設住宅ではコミュニティーの重要さが指摘されてきました。同じように捉えると、大型公共事業での住居立ち退き移転もそうです。事業を進めるには今ある最も身近なコミュニティー集団である隣保とか隣組の原型を保障する最大努力が前提になければ、心の「安心」は遠のいていきます。
後者の案件は近隣地区で現実直面している大きな課題です。これまでの取組経過や交渉経過を双方確認しながら話に入っていければと考えています。心の「安心」が置き去りにされないように。

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