勝地(かつち)ブログ

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NO.49 万灯の炎は

2008年07月25日 06時50分24秒 | Weblog
2004年11月23日に オープンした公営入浴施設・関宮温泉「万灯の湯」が閉鎖されます。ウワサとしては随分前から聞いてはいましたが、現実のものとなると複雑な心境です。

サイト・トップも、以下の閉鎖張り紙でした。
関宮温泉「万灯の湯」は開業以来多くの皆様にご利用いただきましたが、燃料の高騰等諸般の事情により閉鎖することに決定いたしました。
ご利用いただきました地元のお客様をはじめ養父市内外の多くのお客様にお詫び申し上げます。

公営施設の指定管理者制度を適用した第1号として、「民間の力を生かしたい」との養父市の方針のもと旧関宮町大谷地区の住民で組織する大谷校区管理組合に運営管理をまかせていたもので、農村交流ターミナルとして農産物の販売や体験農園の開発、宿泊施設の開設等も計画としてはありました。

市内ほかの公営入浴施設の運営形態は、三セク、PFIと様々でそれぞれ長所短所があります。リスク分担の責任所在が唯一明確にされているのはPFI方式です。

4年に満たない歳月のなかで、指定管理者方式の何が災いし、何が課題として浮かび上がってきたのか、燃料費の高騰以外にも大きな要因があるようにも思われます。
そもそも受け皿としての能力が管理組合に備わっていたのか、中間報告・打開協議はなされていたのか、非常事態でのリスク分担の契約はどうであったか、行政からの管理委託費は妥当であったのか等など、しっかり検証していただきたい。行政側、管理側双方の責任問題です。

温泉名称の「万灯さん」は地元三宅地区の伝統行事。毎年8月24日、山頂に愛宕大明神を祀る万灯山(260m)で麦わらで作った60の万灯に火がともされ、稜線に炎が揺れてそれは見事な眺めです。
眼下の温泉閉鎖をみて今年はどんな思いの炎が揺れるのか、熱い熱い夏です。


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