Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

「おいしくなることを考えるって自分や家族の体への愛情」

2017-11-08 | Weblog
ワークショップにご参加くださったS様からいただいたメッセージです。
こういう時間を分かち合えて、ほんとうによかったと感謝の気持ちでいっぱいです。


「〜前略〜 帰宅して、持ち帰ったあんこ焼きや春巻きはあっという間に息子とお父さんの
胃袋へ。野菜嫌いが悩みの息子ですが、美味しそうに春巻きを食べる姿にびっくり、
また作ろう!!と思っています。

わたしはお料理への苦手意識が強すぎて自分でも嫌になってしまうほどですが
娘がお料理にとても興味があるのと、病気のことでこどもたちの健康、
食べることについてもっと考えたいと思う今日この頃でした。

なので今回のクラスは最高でした。
まず大人数だと、料理の手順は知りたいのですが
自分のコンプレックスもありどうしても包丁を触りたくないのです、、、
いつもかなり適当なのでみじん切りも千切りも
なんだかよくわかっていなかったのです。

それがなんだかとても落ち着いて取り組めてとても楽しい時間でした。

娘もいつも触ったことのないような道具まで使わせてもらい大満足だったようです。

食材の一つ一つが体への優しい要素が感じられ、素材について考える、そして
おいしくなることを考えるって自分や家族への体に対する一番の愛情ですよね。

またヨシさんの自宅サロンの素敵な居心地の良さ、佇まいがとてもよかったです。
なかなかない澄んだ空気です。
あんな空気の流れる家を作れたらなあと思いました。

もっと色々知りたいと思っています。
ヨシさんがよく紹介されているタミパンについても機会があったら参加させていただいて
知りたいです。

今回は娘にもたくさん経験させていただきありがとうございました。
食べるものできっと身体は変わってくる、そう思えています。

また是非伺います!!

ありがとうございました。」



Sさん、ありがとうございます。

この日は、参加者が集まらず親子一組だけの貸切ワークショップになったこともあって、一緒にじっくりと料理に取り組みました。
そういうときは、意味があってのことなので、時間が許すかぎり、より丁寧に取り組みます。
終了時間に間に合わせるために野菜のカットや下処理をあらかじめ済ませておくことも多いのだけど、そんな日は切り方も実習し、その切り方をする理由についてもより踏み込んだり、ということがあります。

お料理コンプレックスがあったというSさんとのやりとりのなかで、思ったこと。

料理が苦手だったり時間がなかったりで、人によっては、ごはんづくり、とりわけ自然な食事をつくることがとてもハードル高く思える。
料理家の私が何気なくやっていて見過ごしている当たり前のプロセスに、ひとつひとつ立ち止まって、そこを伝えていくべきじゃないのか。
いえ、伝えたいな、と思いました。
それはけっして難しい料理じゃなくて。

この前、キャベツがひと玉あって、ただ蒸し煮にして出したら皆えらく感激してくれた。
キャベツの滋味が体に染み入る、シンプルな一品だった。
旬の野菜の力であり、厚手の鍋の力。
そういう料理のことや、コツを伝えたい。

新しい調味料や、新しい調理道具や、自然なものを体に取り入れるという考え方との出会いで、ますます料理が親しい「仲間」になってくれることもある。
そういうことは、自分の失敗という糧も活かして、どんどん伝えていきたい。

もちろん、電子レンジ・IH・テフロンに頼らないでつくる料理を教える。

今日では料理本にもレンジでチンがレシピになっている。
これらの道具の普及は、ある種の安全・エコ神話から来ていると思う。
否定はしないけれど、体のためにもだし、おいしさのために、そして地球のために、これらを使う必要性が見当たらない。
もっと優れていてシンプルな、オルタナティブ(代替)を提案する。

今の講座とは別企画になるのかな、温めたいと思っています。
講座を受けて、どんどんお料理好きになって、ワクワクしてまた新しいことを吸収したくなるような!

食の悩みごと、コンプレックス・・・声を、聞かせてください。


あ、それから、先日別のワークショップでは、珍しく私も皆んなと一緒に食事に参加して(シャンパン付きだったため、ついつられて・・・)、
大変に盛り上がり、時間を大幅にオーバーしてニコニコ終了、ということがありました。

終了時間までにと意識しながら(それでなくてもいつもオーバーする)、わたしは味見をするだけで、
皆んなの話には加わりつつも、説明はしつつも、次の料理やお茶の準備をしたりしていて、参加者さんと一緒に食事をすることはまれ。
料理人グセでもあるし、恥ずかしがり、というのもある。

あるいは、なんでも伝えようと盛り込みすぎて時間に追われているのか・・・。

そのシャンパン付き?ワークショッップのとき、常連さん達から「本当はいつもこうやって一緒に食事がしたいの!」と口を揃えて言われました。
食卓を囲んでの会話には、料理のことだけじゃない話題が花開くし、そこにかけがえのない分かち合いの実りがある。
そして単純に、わたしも楽しい。
なのに、皆が帰る時間を気にしながら、次の料理の準備をしながら、器用にそれができなくて。

でも、できるだけそういう時間、大事にしたいな、とあらためて思いました。
なにか工夫ができないかな。。。

料理教室って、レシピと調理だけじゃない!
そしてそれだけ伝えたくてワークショップやってるわけじゃない!
それはわたし自身はっきりと気づいていることだから。


二つの大切な気づきをこの2週間でもらいました。
Thanks!!



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