薪ストーブ暮らしが大好きでブログ書いてます。
燃焼のこと、薪作りやメンテナンスのこと、そんな写真と駄文で毎日更新!
薪ストーブ|薪焚亭
熱源としてのシングル管レスポンス性能
1:よりクリーンな排気を極めるために・・・
2:薪ストーブの逆行思考的イノベーション?
3:美意識の相違と合理性感覚の隔たり
4:ダブル触媒は煙突コンバスター
5:ダブル触媒の実践と考察
6:排気がクリーンで暖かくて燃費がいい! のつづき・・・
昨シーズンは7月に アンコールをバラバラ にして、メンテナンスの域を超えたオーバーホールとカスタマイズでボクの好奇心は満たされた。 そして今シーズン、いつもながら遊び心ウズウズのボクは、また何かをしてみたかった。 そしてそれは、積極的な進歩的イノベーションな試みとして、煙突に第2の触媒を組み込んでしまうという一連の記事になった訳だ。 Vol.7 となる今回は、ペンディングされていたシングル煙突化についての報告となる。 断熱二重管を捨てて一部シングル化、そしてその長さを70センチに決定した理由と、その結果について書いてみる。
室内煙突のスタンダードがシングル管だった頃に、ボクはオール断熱二重管で薪ストーブを設置した。 薪ストーブについて何も知らなかったボクは、子供がまだワンパク盛りだったこともあり、間違って触っても火傷しないようにと単純に熱くならない煙突を選んだ。 2階のリビングから立ち上がった煙突は、3階の子供部屋の前の廊下を表しで抜けていたからだ。 そして実際焚いてみれば素手で触っても火傷するような温度にはならず、この選択は間違いじゃなかったとずっと思っていたものだ。 当然のことながら最初に設置した煙突しか知らないのだから、ボクにとってはこの煙突がスタンダードだった訳だ。
ところが、2005年に設置した仕事部屋の薪ストーブによってその考えは少しずつ変化する。 もちろんオール断熱管での設置は間違いではない。 むしろ理想的な選択だということに何の疑いも無い。 けれどボクの用途としては合理的じゃないという結論に達したということなのだ。 特に焚付から安定燃焼までの間の煙突からの放射熱は強烈で、この熱を利用しないのは実にもったいないことだと思うのだ。 煙突からの放射熱は、ストーブ本体が暖まる前に一足先に部屋を暖め始めてくれる。 寒い朝の焚付はとにかく早く暖まりたいものだ。 鋳物本体の安定まで待つことがもどかしいことだってある訳で、このことは別荘での薪ストーブ使用にも当てはまることだと思う。 というか、別荘ならなおさらの願望に違いない。
さて、シングル管の放射熱を利用するにも室内全てをシングル化するのはバカげている。 その表面温度と有効長はどうだろう。 シングル管が本当に熱いのは口元からせいぜい1メートルまでだ。 このことは仕事部屋の煙突で知っていた。 特に50センチまでは激しく熱い(笑)
当初1メートルの直管1本を交換しようかと思っていた。 けれど後々の煙突掃除やメンテナンス性を考えると、できれば口元からのシングルはスライド管にしたいと考え、最終的に既設の断熱スライド管と長さ調節に使っていたショート管の2本を外すこととした。 この2本の煙突の延長が70センチだった訳で、有効放射熱量を考えても適当な長さと思われ、煙突のシングル化の長さはこうして決定したのだった。
例えば、ストーブ口元付近でのシングル管の表面温度がトップ画像293℃の時、30センチ上では263℃まで下がる。
さらに口元から60センチの位置では181℃まで下がる。
シングル管から断熱管へジョイントされると、その表面温度は一気に65℃まで下がってしまう。 熱源温度差は150~200℃以上ある。 コレを利用しない手はないね(笑)
アンコールの天板、前面、背面、両側面を合わせた表面積は約1.0㎡だ。 これに対して煙突(円柱)の側面積は70センチ分で 0.152×3.14×0.7=0.334㎡ もあるのだ。 本体の1/3相当の面積で放射熱が直ぐに得られること、この熱源のレスポンス性能は侮れない。 有効に利用したいものだ。
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室内煙突のスタンダードがシングル管だった頃に、ボクはオール断熱二重管で薪ストーブを設置した。 薪ストーブについて何も知らなかったボクは、子供がまだワンパク盛りだったこともあり、間違って触っても火傷しないようにと単純に熱くならない煙突を選んだ。 2階のリビングから立ち上がった煙突は、3階の子供部屋の前の廊下を表しで抜けていたからだ。 そして実際焚いてみれば素手で触っても火傷するような温度にはならず、この選択は間違いじゃなかったとずっと思っていたものだ。 当然のことながら最初に設置した煙突しか知らないのだから、ボクにとってはこの煙突がスタンダードだった訳だ。
ところが、2005年に設置した仕事部屋の薪ストーブによってその考えは少しずつ変化する。 もちろんオール断熱管での設置は間違いではない。 むしろ理想的な選択だということに何の疑いも無い。 けれどボクの用途としては合理的じゃないという結論に達したということなのだ。 特に焚付から安定燃焼までの間の煙突からの放射熱は強烈で、この熱を利用しないのは実にもったいないことだと思うのだ。 煙突からの放射熱は、ストーブ本体が暖まる前に一足先に部屋を暖め始めてくれる。 寒い朝の焚付はとにかく早く暖まりたいものだ。 鋳物本体の安定まで待つことがもどかしいことだってある訳で、このことは別荘での薪ストーブ使用にも当てはまることだと思う。 というか、別荘ならなおさらの願望に違いない。
さて、シングル管の放射熱を利用するにも室内全てをシングル化するのはバカげている。 その表面温度と有効長はどうだろう。 シングル管が本当に熱いのは口元からせいぜい1メートルまでだ。 このことは仕事部屋の煙突で知っていた。 特に50センチまでは激しく熱い(笑)
当初1メートルの直管1本を交換しようかと思っていた。 けれど後々の煙突掃除やメンテナンス性を考えると、できれば口元からのシングルはスライド管にしたいと考え、最終的に既設の断熱スライド管と長さ調節に使っていたショート管の2本を外すこととした。 この2本の煙突の延長が70センチだった訳で、有効放射熱量を考えても適当な長さと思われ、煙突のシングル化の長さはこうして決定したのだった。
アンコールの天板、前面、背面、両側面を合わせた表面積は約1.0㎡だ。 これに対して煙突(円柱)の側面積は70センチ分で 0.152×3.14×0.7=0.334㎡ もあるのだ。 本体の1/3相当の面積で放射熱が直ぐに得られること、この熱源のレスポンス性能は侮れない。 有効に利用したいものだ。
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コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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煙突の有効利用は重要ですね
この長さで本体の3分の1とは
いいことを知りました
この温度計は便利ですね
意外と大きいんだよね、面積で考えると解りやすいでしょ(笑)