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薪ストーブの逆行思考的イノベーション?

薪焚亭には東西に1本ずつの都合2本の煙突がそびえている。
1本はメインの薪ストーブ、リビングのアンコール用オール断熱二重管で、これは曲がり無しの完全ストレートだ。
シングル管と違って結露も殆どなく、結果として煤もタールも溜まりにくい訳で、従って煙道火災のリスクは低くなる。
吾が家の全長7.5メートルの煙突は、その殆どが室内空間を立ち上がり、最後の1.5メートルだけが外気に晒されているだけで、さらに結露は少ない状況な訳だ。 それに、煙突の外側はシングル管のように高温になることもないから、間違って触ったとしても火傷することもなくとても安心・安全だ。 オール断熱二重管施工は薪ストーブ煙突の理想と言えるものだと思う。

もう1本の煙突は仕事部屋のFA225用のものだけど、こちらは壁出しのため直角に2箇所曲がって立ち上がっている。 そしてストーブトップから最初の曲がりを含めて壁抜きの手前までは、ただのステンレスシングル管だ。 壁から先の外気に触れる部分はもちろん全て断熱二重管だ。

この煙突はヨツールのF100時代から数えて3シーズン目なのだが、実はずっと気になっていたことがあった。
それは朝の焚付時のことで、就寝前に投入した最後の薪は翌朝熾きになって残ってはいるものの、部屋の温度はそれなりに下がってしまっている。 前夜22~26℃だった室温も、真冬の7~8時間後には14~18℃にまで冷やされてしまう。 もっとも外気温が0℃以下でこの室温なら、寒いと言う方がおかしいのかも知れないけど、薪ストーブの暖かさに慣れてしまうと、20℃未満になると寒いという感覚になってしまうのだ(笑)
だから、朝の焚付はガンガンいきたいのだ。
一刻でも早く寒くないボーダーライン20℃にしたいからだ。

焚付てエアーをドンドン送り込み、炎が踊りぼぅぼぅわうボゥボゥワウ唸り出すと、程なくして放熱を始めるのは、実は0.5ミリ厚の煙突表面からなのだ。 あたりまえと言えばあたりまえのことだけど、冷めにくい鋳物は逆に温まりにくい訳で、僅か0.5ミリ厚のステン管ならば数分後には2~300℃に達し、さらには一気に400℃にもなる。

そう、ボクがずっと気になっていたことというのはこのことで、煙突からの放熱量は無視できないということだ。 早く部屋を暖めたい時に、この煙突からの放熱は手っ取り早く、捨てがたい熱量なのだ。 これは週末だけの別荘なんかでも同じことが言えそうだ。 とにかく早く暖まりたいのだからね。

さてさて、リビングのアンコールはというと、こちらは理想のオール断熱二重管である。 されど、煙突熱だ。 これはやっぱし魅力的、ぜひともその恩恵を賜りたいものだ。

結局、そんな誘惑、衝動に駆られ、ボクはとうとうシングルスライド管を調達してしまったという訳だ。

FA225と同じように煙突口元付近には温度計をあしらった。

断熱二重管とのジョイントは2本のビスで固定した。

外された二重スライド管とストレート短管が、どこか寂しそうで哀れだけれど、こればかりは詮方なしや(笑) 4シーズンと少しのお努めだったね、お疲れさん!

さてさて、これでストーブトップから70センチ分が予定通りシングル管になった。 めでたしめでたし! しかし、ここで今回の話はまだ終わらない。 更なるイノベーションが待っているのだ。
果たしてその内容は?
ブルース・マッキーニの足元にも及ばないことだけれど、昨シーズンから考えていた或る事、それを実践してみた。


つづく・・・


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コメント
 
 
 
Unknown (northin)
2007-12-03 07:54:41
うちの煙突状況は
薪ストーブから1.5mぐらいが
シングルであとはダブルです
本当は全部シングルにするといったら
そこまで必要もないし危ないので
これぐらいがちょうどいいと言われ
このようにしました
全部シングルの人はいるのかなぁ?
 
 
 
Unknown (たきちゃん)
2007-12-03 13:51:18
おや
の~すさんがいるね!

こんにちは♪
おいらはバーモントキャスティングスオーナーです
煙突は天井付近までの7Mくらいシングル配管ですよ
天井から上が二重です
 
 
 
業者のいい加減さ (よしだ)
2007-12-03 20:33:49
僕のはイントレビットⅡですが、業者施工時はストーブ本体からすぐシングル⇒二重接続により二重管で立ち上がっていました。
そして薪入れをするたんびに蓋の取っ手が二重管に当たってしまって自立せず片手で支えていなければならなかったのです。
業者におかしいのではと言っても、これでいいんですと、取り合ってくれませんでした。
でも、2週間ほど使っているうちにおかしいことに確信を得ました。
立ち上げ35cm程ですが、シングルに換えさせて、正解でした。もう蓋が煙突に当たることもなく自立できます。
確かに、煙突からの室内放熱は最初は期待できませんが、本体が熱くなる前に二重管煙突でも触られなくなるくらい熱くなりますね。
 
 
 
薪ストーブ (薪焚亭主人)
2007-12-04 07:27:10
northinさん

>薪ストーブから1.5mぐらいがシングルであとはダブルです

現時点でのボクの見解としてはいい感じの長さですね。
オールシングルは良くない(笑)



たきちゃんさん

>天井から上が二重です

最低限のセオリーのようです。
屋外をシングルにしたら結局問題だらけ手間だらけで高くつくものね。



よしださん

>二重管で立ち上がっていました。薪入れをするたんびに蓋の取っ手が二重管に当たってしまって自立せず片手で支えていなければならなかったのです。

ボクのアンコールはトップ面積が少し広いから当たらなかったけれど、イントレはそうですか、当たりましたか。ならばシングルを1本最初に入れるのが正解でしょうね。使いにくかったでしょう。

煙突施工の観点だけで言えば、業者の言い分も間違いではないけど、ストーブによって臨機応変な施工対応が出来ないのも困ったことですね。

 
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