クラウドファンディングで、制作中だったPYRAMID5?のCDが届いた。
市民カード(パスポート?)付。
番号丸見えだが、クレジット機能がある訳でもないので。
しゃれたジャケット。
MVでも、このシーンが繰り返し流れた。
曲数は多くないが、それぞれ特徴のある曲で、シンガー、ラッパー、ピアニストなどがそれぞれフィーチャ―されている。
イメージ的には、70年代から80年代のフュージョンを熟成させた感じ。
中も、しっかりそれぞれの曲の製作者、歌詞等が、紹介されている。
和泉さんが、原作の曲(音源だけ残っていた)もあり、写真も載っている。
あまりにも突然だったが、神保さんと鳥山さんが、しっかり遺志を継いでいる。
そういえば、鳥山さんの還暦コンサート(新型コロナの時期で、延期の上、ストリーミングになった)で、鳥山さんといっしょにコンサートをもっとしたいと和泉さんが言っていたのを思い出した。
まさか、このような形になるとは、誰も想像しなかったのだが。
時間が前後するが、10月8日に、第五回PYRAMID市民会議が開催された。
CDが届いた直後であり今までで一番活発なやり取りが。
ところが、まず開始が大幅に遅れた。
チャットで機材トラブル中との表示があったのだが、結局諦めて、iPhoneからの中継に切り替わった。
まず後ろからの映像でびっくり。
正面にスピーカーがあり、その音を拾うには、ここにiPhoneを設置するしかないとのこと。
世田谷の鳥山さんのスタジオだが、神保さんのスタジオより、ごちゃごちゃしている。
正面に見えるカメラから放送する予定だった。
音は、機材から直接流す予定だったが、結局スピーカーからの音をiPhoneから拾って流すことになった。
最初、声と音楽の音のバランスが悪かったが、すぐ調整され、全く問題なかった。
もちろん、音は、直接流すケースよりも、悪かったのだろうが、既にCDで持っているので、ここで、クリアーな音を聞く必要はない。
トークが重要。
収録順に曲を流し、制作時のエピソードをトークする展開。
PYRAMID市民は、CDで全曲聴いているが、一般には、一部しか公開されていないため、試聴会という位置づけ。
途中、12/22のイベントのゲストも発表になり、ますます盛り上がった。
1曲目を歌っている福原みほさんにも声掛けたのだが、出演予定のミュージカルの練習で、無理だったとのこと。
同じくボーカルで参加しているKAN SANOさんが、ゲストであることが、イベント中に、正式にオープンになった。
楽しみだ。
CDでは、鳥山さん、神保さん、和泉さんの曲が交代交代で取り上げられる。
和泉さんの曲は、ピアノの前のICレコーダーにたまたま数十曲残されたものから、選ばれたというが、譜面に落とされてもおらず、断片的なものも多く、つなげるのに相当苦労したらしい。
市民向けのCDだけについているボーナストラック(曲名の#3-3-4は、和泉さんの住所の番地とのこと)は、最もその苦労が現れているが、和泉さんといっしょに2人がJAMってるような雰囲気を出している。
最後唐突に曲が終わる。
ピアノで結構登場するPhiippe Saisseさんは、鳥山さんの40年来の友人で、快く参加してくれたという。
最初の出会いは、鳥山さんが、伊東たけしさんのバンマス、Philiippeさんが、日野さんのライブの時というから恐れ入る。
技術の発展で、国をまたいでも、データのやり取りで、曲を作ることができる。
Back To You のボーカルのMillie Snowさんは、タイで、プラスティックラブを歌い、今のシティポップブームの火付け役になった方。
鳥山さんから直接ボーカルをお願いしたとのこと。
指示もメールで、修正依頼をすると的確に直して、データを送ってくれたとのこと。
まだ一度もお会いしたことないとのことで、びっくりだ。
歌のイメージにぴったり。
この音は、タイでもリリース予定で、ヒットしたら、タイでもコンサートしたいとのこと。
夢は広がる。
実現したら、追っかけようか?
もっとびっくりは、この曲で、出てくるNenashiさんのラップは、入れる部分が2.5拍早くずれてしまっているのだという。
きちんとリズムに合うところに入っているので、言われないと気付かないが、聴き比べると、確かに正しいところに入っている方が、よりかっこいい。
Nenashiさんに完成後指摘され気づいたとのことだが、CDは既に制作済で、我々は、間違いバージョンを入手したことになる。
正式に発売されるバージョンは、修正されるとのことで、それで聞いて欲しいとのこと。
思いがけず、レアバージョンが手元に残った。
2曲目は、OKジャミングではというチャットが入ったが、当人達の自覚なし。
OKボーイズ時代の記録はほとんど残っておらず、記憶にもないようだ。
鳥山さんには、ユーミンのバックで出てたねという、本作とは関係ないちゃちゃが入ったが、これまた40年ぐらいの付き合い。
ブリザードツアーでは、ツアーにも同行。
鳥山さんの還暦コンサートでも、ゲストで登場していた。
3曲目の、Reflection Greenは、元々Green Reflectionだったが、神保さんの一言で、入れ替わったとのこと。
この辺のセンスいいなぁ。
手拍子は、クラウドファンディングで、スタジオ見学付コースの人が参加して録音したということだが、こちらも大成功。
和泉さんの曲で、曲をつなげるのに苦労した曲の一つ。
4 曲目のMau Loaは、永遠の幸福という意味だが、発音については、よくマウレアと言われるが、マウロアが正しいと。
鳥山さんのお父様が、ハワイアンミュージックをやっており、その後、ハワイ語を研究するようになって、詳しいのだという。
音は、ブラジリアンだが、ムードはハワイ。
ギターは、ジョージベンソンのパクリだという。
ストリングスを入れたいというのは和泉さんのアイデアで、ただ、何十人も集めるのはたいへんなので、一人のバイオリニストに10回弾いてもらい、ダビングしたとのこと。
意外とこの方法は、他でも使われているとのことで、ビートルズみたいに本当に集めてやるのは、かなりたいへんらしい。
Squeezeは、神保さんの曲だが、当初は、ロックな曲ではなかったが、鳥山さんの手によって、ロックな曲に変身。
鳥山さんのギターを自画自賛しているが、「当方プロ指向」というのが、決まり文句になっているらしい。
米俵の話が出て来たで何だろうと思っていたら、スタジオでは吸音材の代わりに米俵のような袋にグラスウールを入れたものを使うのだという。
鳥山スタジオでは、このような吸音材を使っている。
スタジオからの生放送だから、何でもあり。
全曲終わったところで、何とiPhoneの電源切れ。
あわただしく終了したが、当然、実際に完成した音を聴きながらの市民会議で、一番盛り上がった。
初の試み(全世界的にも?)だったが、大成功。
この調子だと次のCDもクラウドファンディングか。
その前に12月のイベント。
これは、ホットスタッフが企画したシリーズもののイベントに乗っかったものとのことだが、異業種がぶつかり合うイベントで、こちらも楽しみ。
この同時進行感が味わえるのも、現在のオンライン会議技術が容易に使えるようになったからではある。