今日は、冷たい雨。
寒の戻りとまでは、行かないが。
初めて東京都近代美術館に行った。
駅からちょっとあるのが難だが、立派。
井上泰幸展。
特撮の神様。
円谷英ニ監督が有名だが、特撮美術監督として、大きな貢献をした。
本展では、彼の人生、関わった作品群、その図面や、ミニチュア模型などが、テーマ毎に.時代に沿って展示されている。
その、徹底した仕事振りに驚かされる。
東宝から、個人事務所を立ち上げたそうで、このようにきれいに資料が残されたのだろう。
時代もゴジラから、昭和が中心で、私が夢中になっていた時代にマッチする。
シカゴ時代、日本の映画をブロックバスターで借りようたら思ったら、特撮ものがほとんどでよく見た。
ラドン(アメリカではロダン)、キングコング対ゴジラなど繰り返し見たものだ。
ウルトラQにも関わったそうで、ゴメスの登場シーンの作り方も凝りまくっている。
監督は、予算を気にしていたが、井上さんは、とことんリアリティーを追求し、監督を喜ばさせた。
火山の噴火シーンの撮影の再現映像が見れるが、水槽に塗料を次々と流し、逆さまにする。
色の順番、塗料の広がるスピード等、試行錯誤を繰り返している。
周りのスタッフも、たいへんだったろう。
ラドンの岩田屋のセットの再現。
ミニチュアではなく、本物を作ったという意味がよくわかる。
ラドンは、パネルが吊り下げられているだけたが、その他は、ほとんど本物。
実際にセットの前での記念写真が残されているが、結構大きいことがわかる。
怪獣の大きさと、セットの大きさが計算され尽くされている。
リアリティーをとことん追求。
大満足の展覧会だった。
グッズ売り場も、充実。
一部、売り切れあり。