
本書は、知り合いに勧められたので、読んでみた。A新聞に連載されていたが、こう通して読んで見ると、その記者魂に頭が下がる。
中国では発禁になっている。
取材した記者も、もうビザが発給されないかもしれない。
長い間、ロシア(USSR)と、中国は、今の北朝鮮のように、閉ざされた国だった。
冷戦が終わり、ロシアは一応オープンになった。もちろん、今は、プーチンという怪物が支配する国だが。ただ、一応選挙はある。
中国も、一見オープンになった。しかし、その本質は、まだ深いベールに包まれたままだ。
共産党一党独裁も、力で維持している。
本書を読むと、もちろんアウトサイダーの取材だから限界はあるのだが、その闇の深さに慄然とする。
この一党独裁のために、何千万の人が、ひどい目にあってきたか。そして、その組織は、肥大化を続ける。そして、上層部が、集金マシンのごとく、とてつもなくリッチになっていく。
日本で言えば、大企業病とか、金権政治が歯止めを失った状況に例えられるかもしれない。
しかし、中国では、今のところ、それを止める術がない。そもそもレベルが桁違い。
とにかく、今の中国の一端を覗いてみたい人は、まずは読むべし。
そんなに大きく間違ったことは書いてないと思う。
明日から、ちょっと外国。