
仏陀の生涯をで描いた絵本は、数あるが、本書が一番正統派のように思う。
文は、川西さんという早稲田政経を出て、作家であり、僧侶であり、不思議なキャリアの人。
絵は、長尾さんというこれまた早稲田を出て、無一文のまま世界一周をし、日本初のイラストレーターになった人。
文章は、平易で、わかりやすいし、絵は大胆で、味わい深い。本格的だ。
後書きによると、長尾さんは、80歳で、ブッダ80歳の生涯を80場面を描いたとある。相当研究した上での、渾身の80枚である。
おまけに主要登場人物一覧があり、サンスクリット語、パーリ語、漢訳、登場場面が一覧できる。意外とこういうまとめが貴重だったりする。
中学生以上の広い層にお勧めできる本。絵だけでも、文だけでも、いろんな楽しみ方もできる。