西大寺駅は、よく使ったが、西大寺にはこれまで行く機会がなかった。
急遽吉野に二回行くことになったが、最速の切符が取れず、乗り換え時間ができたので、駅から近い西大寺に寄ってみることにした。
奈良時代後期の開基で、かつては、東大寺と同様の規模を誇ったが、今は、ずいぶん小さくなり、こじんまりしたお寺になっている。
本堂は、江戸時代の再建だが、重文に指定されている。釈迦如来様や、文殊菩薩様が拝める。これらも重文だ。
本堂の前には、大きな基壇が残るが、東塔の跡という。八角七重塔だったというが、その規模の大きさが偲ばれる。
本堂の隣に、愛染堂がある。秘仏の愛染明王坐像が納められている。鎌倉時代のものという。普段は見れないが、全く同じサイズのお前立ちと、もう一体を拝むことができる。公開時には、秘仏と合わせて、この三体が横に並ぶのだそうだ。
聚宝館と、この四王堂も訪れるべきなのだが、時間の関係で、叶わなかった。次回の楽しみにとっておこう。
今は、こじんまりとしているが、名寺の面影を残す落ち着いたお寺だった。