帝蚕倉庫は、横浜で、関東大震災後の1926年から使われてきた倉庫で、御年80歳以上。
Mビルが現在再開発計画を進めており、もうすぐ取り壊される運命だ。先週2日間だけ、内部が公開された。かつては、輸出用の生糸の倉庫として、近時は、輸入されたチョコレート原料や、コーヒー豆を扱っていた。今は、空っぽで、中に入ると、ちょっと異臭がする。壁に残された正の字が、妙にリアル。
いかにも廃墟で、今流行りの産業遺産に指定したいほど。
ただ、同時代の赤レンガ倉庫が立派に再生したから、こちらの方は、取り壊されるのは、やむをえないのだろう。
見学できたのは、D棟だが、C棟もほぼ同じ造りと思われる。A棟は既に解体されている。80年前に施工したのは、今も大手のO組。
中は、地上3階、地下1階建てで、むき出しのエレベーターが、今にも動き出しそうだ。地下の天井は、妙に低い。
3階には、なぜかディナーパーティ用テーブルがセッティングされていた。何か催しがあったのだろう。
地下では、倉庫の壁をスクリーンにして、当時の活気あふれる様子や、開港100周年記念式典(48年前)の晴れやかな様子が、放映されていた。
横浜の港を象徴する建物も、最後の時を迎えようとしている。
PS
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