さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

アワビ飼育水槽におけるマコガレイの成長

2018-05-15 16:32:35 | 魚類生産

数年前から、アワビの飼育水槽に増殖するチグリオパス対策としてマコガレイ稚魚を入れています。
チグリオパスとは、ミジンコの仲間で、アワビのエサとなる珪藻を食べてしまうため、増殖するとアワビの成長に支障が出てしまいます。
マコガレイ稚魚を入れると、そのチグリオパスやヨコエビを旺盛に食べてくれます。
また、アワビには接触しないことも大事なポイントです。


写真のマコガレイは去年度の生産時に入れたものですが、大きく成長し、立派に仕事をしてくれています。

今年も3月中旬の選別で出た小さいロットを投入しました。

投入時は20㎜程度でしたが、今日測定すると平均61㎜、
大きい個体では85㎜にまで成長していました。


密度は低いものの、エサが充分あれば20㎜サイズで放流しても
2ヶ月で通常飼育サイズよりはるかに大きく成長するのではないか?と思われます。
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