さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

ヒラメの放流 <腰越>

2018-06-25 08:49:25 | 放流、イベント
6月16日(月)、鎌倉市腰越でヒラメの稚魚放流がありました。


活魚車からカゴに入ったヒラメ稚魚を
船に乗せ換えます。


船の上で、カゴの中の稚魚をタルに入れます。
奥に見えるのは江ノ島です。


港から出て、地先にて放流。

この放流は、(公財)相模湾水産振興事業団の事業で、
地元、腰越漁業協同組合所属の漁業者の手によって
2万尾のヒラメ稚魚が放流されました。
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マダイの沖出し

2018-06-15 08:53:35 | 魚類生産
6月13日(水)、マダイの沖出し(移送)作業がありました。
室内の大型円形水槽で飼育していたマダイの稚魚を、
小網代の中間育成用海上筏へ移送する作業です。


円形水槽で20mmほどに育ったマダイたち。


移動用のトラックに積み込んだダンべに
海水を入れていきます。


水位が下がったら、スタッフが水槽内に入ります。


網を広げて、稚魚を追い込みます。


ある程度、稚魚が集まったら網を丸く囲って、


一方を持ち上げて水槽の枠に渡します。


網の下側はポケット状になっていて、
そこに集めた稚魚をバケツですくいます。

稚魚を多く集めすぎると、この時に酸欠になってしまうため、
一回で全ての稚魚は集めず、この作業を数回繰り返します。


バケツですくった稚魚を、トラック上のダンべに
入れていきます。


1つのダンべに数万尾のマダイ稚魚を収容します。

円形水槽1つ分を積み終えると、小網代へ移動です。


小網代の岸壁に到着したら、クレーンでダンべを吊り上げます。


数万尾のマダイが入ったダンべが宙に浮いています。


シーボニアマリーナでお借りした移動用桟橋に
ダンべを降ろし、ふたを開けて稚魚たちの無事を確認。
酸素の注入も必須です。


小網代湾内の海上筏へ、桟橋を曳航。


筏に到着すると、ダンべから生簀網へサイフォンの原理を利用して、
ホースで水ごと稚魚たちを入れていきます。


ホースの先から続々と稚魚が出てきます。


水が減ってくるとダンべを傾けて、別のホースで水を入れながら
1尾も残さず稚魚を移動させます。


帰り、空になったダンべは2個ずつ吊ってトラックに移します。

この作業を4回繰り返し、半日で約80万尾のマダイ稚魚を
無事に移送することができました。


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マダイの成長

2018-06-04 14:18:50 | 魚類生産
マダイの生産も5週目を過ぎました。
とても順調に、体つきの良い稚魚が育っています。

ここでちょっと今までの成長を振り返ってみたいと思います。


孵化仔魚
まだ眼も出来ていない、のっぺらぼう状態です。


12日齢
まだ顔以外はのっぺりしています。


19日齢
骨格も内臓もしっかりしてきて、
尾鰭もできはじめています。



25日齢
各所の鰭がしっかりしてきました。
頭でっかちな印象が無くなったということは、
全身が大きくなってきているからでしょうか。


32日齢
鰭がほぼ出そろって、骨格もよりしっかりしてきました。
食欲も旺盛で、お腹が膨れています。


36日齢
そろそろ顕微鏡で撮影できる限界の大きさになりました。
大きな個体で全長13mm超。
これで鱗ができてきたら、いよいよ沖出しです。

本日の体長測定の結果、沖出しは来週前半に決定しました。
梅雨入り間近ですが、無事に沖出しできますように!
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ヒラメの放流 <長井>

2018-06-04 09:13:39 | 放流、イベント
6月3日(日)、横須賀市長井でヒラメの稚魚放流がありました。


まずは井尻地区で漁業者と、
主催の(公財)日本釣振興会 神奈川県支部による
事業法流4,000尾。


カゴに入った稚魚が、漁業者の手によって岸壁から直接放流されました。

そして荒崎海岸へ。

こちらは「荒崎海岸クリーンフェスタ」というイベントです。


メインのビーチクリーンには多くの参加者が。


海岸入り口では放流の準備中。


ビーチクリーン後、当協会専務理事によるヒラメの種苗生産のおはなし。
卵から稚魚になるまでの成長過程を紙芝居形式で説明します。


そして放流スタートです。
稚魚の入ったバケツをリレー形式で波打ち際まで送ります。


このリレーの長さは、荒崎イベントならでは!


放流はすべり台を使用。


天候にも恵まれ、多くの参加者の手によって
1,000尾のヒラメ稚魚が放流されました。

漁業が盛んで、釣り客も多く訪れる地域なので、
ビーチクリーンと稚魚放流、という組み合わせのイベントは
とても素晴らしい取り組みだと思います。

毎年6月と10月に開催されるこのイベント、
次回も楽しみです♪

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マコガレイの放流 <小田原・腰越>

2018-06-01 14:33:58 | 放流、イベント
5月31日(木)、マコガレイの放流がありました。

(公財)相模湾水産振興事業団の放流事業で、


小田原と、


腰越の地先に放流しました。

2ヶ所で合わせて7,000尾。

海に放たれると、あっという間に海底へと泳ぎ去っていきました。

相模湾でもマコガレイの漁獲報告が増えてきているようです。

今回の稚魚たちも、数年後、座布団サイズに成長した姿で市場に上がってくるかもしれません。
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