さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

ろ過器

2010-12-24 11:47:43 | その他
いま、新しいろ過器を設置する工事が行われています。

土台や周辺の工事はだいぶ前から始まっていたのですが、
先日とうとうタンクが搬入されました。



なんと陸路で。




クレーンで吊って設置します。




人と比べると、やはり大きい!




しかも3つ。




表の道路から見るとこんな感じ。

協会の新しいシンボルになりそうです。
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ワムシ

2010-12-17 15:08:16 | 魚類生産
今週から、ワムシ(シオミズツボワムシ)の培養がはじまりました。



年明けにはじまるマコガレイの種苗生産に備えたものです。

ワムシは孵化仔魚の大切な初期餌料なので、事前に培養しておきます。


試しに顕微鏡で見てみました。



左の丸い部分は肢(足)で、先端の爪で下にくっついているので丸く見えます。

肢を伸ばすとこんな感じです。




餌にクロレラを与えているのでお腹は緑色になっています。

右端の口の部分には繊毛がたくさんあり、移動したり食べたりするために
常に動かしています。

口の下にある赤い点は眼点です。



大きさはだいたい0.5mmほどでしょうか。

魚類の生産がはじまると、このワムシを毎日億単位で仔魚に与えます。

そのため、ワムシの培養はとても重要になってきます。
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アワビの出荷

2010-12-17 13:21:14 | 貝類生産
今日は朝からアワビの出荷がありました。



出荷するのは50mmのクロアワビです。





まずは岩漁協に1600個




そして水産技術センターの職員を通して長井へ3000個です。

長井の放流用種苗は一部、標識がつけてあり、放流効果が調べられます。
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アワビの採苗(さいびょう)

2010-12-10 15:28:25 | 貝類生産
今日は、月曜日に採卵したアワビの採苗を行いました。

採苗とは、浮遊していた幼生が足を地につけて歩き出すタイミングで、
エサとなる珪藻を生やした板に付着させることです。



午前中、顕微鏡でのぞいてみると、
多くの幼生が匍匐(ほふく)を始めていた(左側の2個体)ので、
午後から作業が始まりました。




幼生が入っている円形水槽の水を減らし、
ホースで細かいメッシュの方へと流します。



円形水槽からメッシュの中へと幼生が移った後、
海水をかけながら今度は小さな円形水槽へと幼生を移します。




そして最後に、珪藻付きの板を吊るした水槽へ、ひしゃくですくって入れていきます。




幼生は板に付着して仔貝となり、しばらくはこの板の上で成長していきます。
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サザエの出荷

2010-12-07 15:23:55 | 貝類生産
今日は、サザエの稚貝50000個が千葉県へと出荷されました。



あらかじめ笊に分けてあったので、



そのままバットへ。

受取りに来た水産振興公社の方が、濡らした新聞紙の上に貝を乗せ、さらに水をかけていました。




トラックにしっかりと固定されて準備OKです。

フェリーを使って2時間ほどで到着するとのことでした。




いまは5mmの小さなサザエたち。

大きく育って海へと旅立ってほしいものです。
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