さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マダイの生産準備

2025-03-18 13:25:19 | 魚類生産
来月からマダイの生産が本格スタートします。
それに先駆けて、年明けから着々と準備が進んでいます。

まずは餌料培養

屋外の大型水槽では、ナンノクロロプシス(通称ナンノ)が満タンです。
これはマダイの孵化仔魚に与えるシオミズツボワムシのエサとなる
植物プランクトンです。
つまり、マダイのエサのエサということになります。


そしてこちらがシオミズツボワムシの培養
マダイの生産スタートに合わせていつでも増殖できるよう準備しています。


増殖する段階にきたら、こちらの水槽に広げて大量培養します。
孵化仔魚に与えるワムシの量は1日数億個体。
不足ないように準備しています。


そしてこの円形水槽にマダイが入ります。
事前準備としては、飼育期間中に使う備品や底掃除機、
排水管の周囲に設置する行灯用のネットなど、様々です。
担当者を筆頭に、スタッフみんなで放流まで頑張ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サザエの剥離

2025-03-11 11:37:35 | 貝類生産

今日は剥離作業でした。
剥離とは、貝を初期の波板飼育から次の段階の飼育へと切り替えるために
波板から稚貝を剥がす作業です。


まずは稚貝の付着した波板を、薄い麻酔液の入った水槽に浸します。
さて、この波板に沢山のサザエが付いています。
どこだかわかりますか?


底面を見てみると中央部分にビッシリ。


麻酔が効いたところで、波板を上下に大きく動かして貝を落とします。


水槽内の全ての波板から貝を落としたら、網の底部に溜まった貝を回収します。


サイズにバラつきがあります。


ふるいを振るって、サイズ別に分けます。

そうして、飼育水槽内の全ての稚貝を剥離したら、
計数して新たな水槽へと収容します。


波板上で自然と育ったウズマキゴカイ
周りのサザエたちは、すでに麻酔から覚めて動き出しています。


大きいサイズが収容された水槽と


小さいサイズが収容された水槽。

今日、剥離したサザエたちは無事に全て新しい水槽へと収まりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MS&ADゆにぞんスマイルクラブより寄付金

2025-02-20 16:28:53 | 寄付金
今年も、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社より
寄付金を贈呈いただきました。


地域責任者である神奈川自動車営業部の京野部長と事業担当者が来所され、
当協会専務理事および事務局長により近況報告を行いました。


京野部長から当協会専務理事へ目録贈呈


記念撮影

今回も、あいおいニッセイ同和損保が地域への社会貢献の取り組みの一環として
運営されている「MS&AD ゆにぞんスマイルクラブ」から寄付いただきました。

関係者の皆様、ありがとうございます。
大切に使わせていただきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海上保安庁より来訪

2025-01-30 13:34:37 | その他
今日は海上保安庁横須賀海上保安部に属する巡視艇の乗組員が
県水産技術センターと、当協会に来訪されました。


県職員からは、神奈川県の海洋環境についてのレクチャーがあり、
違法採捕の対象種についての説明もありました。


当協会の専務理事からは、栽培漁業の紹介と、近年変わりゆく
漁業や遊漁についてのおはなしがありました。


最後に、飼育現場として貝類飼育棟を見学。
とても熱心に種苗を見ながらお話を聞かれていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本年も宜しくお願い申し上げます

2025-01-09 11:06:46 | その他
2025年がはじまりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

当協会は昨年同様、種苗生産・放流に努めたいと思います。

生産については、

アワビ


トコブシ


サザエ


マダイ

放流については、上記の種はもちろん、
ヒラメ・カサゴ・メバル・カワハギ等、水温上昇や磯焼けなどの
変わりゆく海洋環境を鑑みつつ、取り組んでいきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする