7月9日よりマダイの稚魚放流が始まりました。
これより7月30日まで、県内各所で順次放流をしていきます。
今回は7月15日に行われた江の島と葉山での放流の様子をご紹介します。
それでは放流前の準備から。
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排水用の行灯ネットを外すため、
水を吸い上げていたホースを取ります。
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そして行灯ネットを取り外し、
奥では輸送用の活魚トラックに海水を入れています。
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中央のビットを低いものに換えて水槽の水位を下げます。
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水位が下がってスタッフが水槽に入ったら、
寄せ網にマダイを追い込んでいきます。
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寄せ網の行き止まりのところに魚が溜まったら、
網の入り口を持ち上げて、
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袋の中に稚魚を集めます。
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タモで樽に稚魚を入れて、
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持ち上げて、
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トラックの上にいるスタッフのもとへ。
そこで重さを測って樽の中の稚魚の数を算出し、
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トラックの生簀へ。
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元気に泳いでいます。
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放流分の稚魚を積み終えたら、氷の準備。
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真夏の高温で生簀内の水温が上がると稚魚が弱ってしまうので、
氷を入れて調整します。
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放流場所(江の島片瀬漁港)に到着。
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ホースで海水ごと放流します。
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こんな感じで生簀内にスタッフが入ってホースで稚魚を
吸い上げていきます。吸われた稚魚がホースの中を通るのが影になって見えます。
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ホースで吸われていく稚魚たち。
あれよあれよと吸われて海へ。
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ホースで吸いきれなかった稚魚は、タモですくって
バケツで放流。
2カ所目の放流場所(葉山港)でも同様です。
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ホースで放流。
知らない人が見たら、何をしているのか全く分からない光景です。
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最後はバケツで。
この要領で、真鶴から横浜まで県内を巡って放流していきます。
最後に。
2年前までマダイの県内一斉放流は大きな活魚船で沖合い放流をしていきました。
しかし沖で放流しても、本来の住処である浅場に稚魚たちが
移動してきていることがわかりました。
しかも沖にはこの時期、大きな肉食魚がいっぱいいます。
放流された稚魚が浅場へ移動する間の捕食リスクが高いのです。
ならば、放流場所を稚魚が移動する必要のない港にして
そこでエサをいっぱい食べて、大きくなってきたら
深場へと自然と移動していく方がより多くのマダイが残るのでは、と考えました。
そういった理由からこの放流方法へ切り替えたのです。
従来の方法から変わったことで不思議に思う方も多いかと思いますが、
現時点でベストな方法と考えていますので、どうぞご理解ください。