さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

アワビ稚貝

2011-01-11 13:38:54 | 貝類生産


寒い日が続いています。

今日も、雨水に氷が張っていました。


寒い冬になると、私たちは元気が出にくいですが、
海藻などの藻類は勢力を増してきます。

屋外にある貝類の水槽では、波板や水槽に藻類が繁茂して、
逆に日光を遮ってしまい、稚貝の餌となる珪藻が新たに生えないため、
波板の掃除をしています。



付着している稚貝が落ちないように、藻類を除いていきます。


すると、



こんな感じだったものが・・・




スッキリしました。

これなら、新しい珪藻も増えてくれるでしょう。




去年の11月中旬に採卵したメガイアワビの稚貝。

動物プランクトンによる食害に耐え、元気に歩きまわっています。
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2 コメント

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食害について教えて下さい (濱口博通)
2013-12-24 16:30:50
今年はじめて、アワビ幼生を飼ってみました。採卵後、3週間で0.7mmくらいの幼生がまったくいなくなりました。
当時から死んだ幼生を食べる10ミクロンくらいの動物プランクトンが見えていましたが、それらは生きた幼生も襲いますか?
着底板の珪藻不足か、食害か、その他の原因かわからないのですが、ここに動物プランクトンの食害のごとが書いてあったのでお聞きしました。
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Unknown (栽培協会)
2014-04-22 09:25:40
遅くなり申し訳ありません。
貝類の幼生を飼育している水槽にはチグリオパスという動物プランクトンが繁殖することがあります。
これは、幼生の餌となる珪藻などを食べてしまい、結果、アワビが斃死する原因となったりまします。
また、死んだアワビの肉なども食べるようです。
生きている幼生を襲うかどうかはハッキリとは分かりませんが、襲わないのではないかと考えています。
食害、という紛らわしい表現を使ってしまい申し訳ありません。
返信する

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