ワムシ供給

マダイ仔魚には餌料としてワムシを与えています。



栄養添加されたワムシを、濾し取ります。




こんな感じで灰汁のような油がでるので、
手網で取り除いたり、ゆすって洗ったりします。




きれいになったら、さらに不純物を取り除くべく、
網で濾します。



そして自動給餌機のもとへ。




５つの円形水槽に、約１７億匹のワムシが供給されていきます。




それぞれの水槽にパイプで送られ・・・




ホースを経由して出てきます。


水槽内が緑色なのは、ワムシの餌として入れている微細藻類の色です。
（ワムシの培養については、また今度）



一連の作業が終わると、次回の準備です。




既に計量されてスタンバイしている翌朝用のワムシを、まずは濾し取ります。

そして、奥にある栄養添加された水槽へ移して、
ワムシに栄養をつけます。

ワムシ自体の栄養だけでは仔魚が十分育たないので、
薬のカプセルのようにワムシに栄養分を食べさせて（栄養強化といいます）
から、仔魚に与えます。




濾し取ったワムシはバケツでパンライト（透明な水槽）に入れます。




以上、仲良しコンビの共同作業でした！

マダイ仔魚

週末に孵化したようです。



時計皿に水と一緒に入れて、顕微鏡越しに撮影しているため
大変見づらい画像で申し訳ないです。





真上からだとこんな感じ。


すでに開口して、ワムシを食べているようです。



口をパクパクしていたので、頭部アップで撮ってみました。

これは口を閉じているところです。




これは開いています。


お腹の中には、しっかりとワムシが入っています。



顕微鏡の横に、試験飼育中のヒラメ仔魚がいたので、
そちらも撮ってみました。（口は開いています）



マコガレイの成長と、どう違うのか、こちらも注目です。

マダイの生産はじまる

久々の更新です。

前回のマコガレイの体色変化ですが
担当者によると翌日にはもう馴染んでいたようです。

さて、今週からいよいよマダイの生産がはじまりました。

当施設ではマダイの成魚を飼育していませんので、
まずは受精卵を静岡県へ受取りに行きます。



屋外に大きくきれいな円形水槽があります。



親魚がいっぱいです。



なんと、横にはのぞき窓も（平成19年撮影）

４/１９・２０・２１と３度、受精卵を城ケ島まで運びました。

そして今。



だいぶ体が出来てきています。

水温にもよりますが、来週には孵化していることでしょう。

できるかぎり、成長の過程をお伝えしていきます。

カサゴも・・・そしてマコガレイは

前回ご紹介したマコガレイ稚魚の体色の変化ですが、
黒と青の水槽に分けて育成中のカサゴの稚魚も見てみました。



水槽ごとに個別に見ているときは、そんなに気にしていなかったのですが、
いざ比較してみると、見事に変化しています！


とはいえ、カサゴの場合はずっと色の違う水槽にいたので、
変化のスピードについては分かりませんが。。。




ちょうど後ろを向いたので、バックショットも撮ってみました。

右の個体のほうが体格が立派なようです。

担当者に聞くと、水槽が黒いと落ち着いてストレスが少ないので
密度を高くしているそうです。

青色の水槽は、落ち着かずにストレスがかかることを考慮して、
密度を低くしているとのこと。

サイズを測ってみると、ほぼ同じ３．５ｃｍでした。

放流サイズは６ｃｍ程度。

あと３～４ヵ月、大切に育てられます。


そしてマコガレイですが、



前回同様、しっかり色が分かれてます。

ちょっと実験、ということで黒い水槽に左側の個体を入れてみました。



すっかり浮いています。

白っぽい個体の周りには、



このように白い斑点がついた黒い個体が数匹いるのが分かるでしょうか？





さて、この浮いている個体が週明けにどれくらい馴染んでいるか、
楽しみです。