さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

年末年始の業務について

2011-12-27 16:07:19 | その他
いつも「さいばい日誌」を閲覧していただき、ありがとうございます。

年末の業務は明日12月28日をもって終了いたします。

年明けは1月4日からとなります。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様、よいお年をお迎えください。
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ワムシ

2011-12-27 16:00:48 | 魚類生産


秋以降めっきり魚類の話題が減りましたが、
何もしていないわけではありません。

来たるマコガレイなどの種苗生産に備えて、
餌料培養に励んでいます。




これが初期餌料のワムシです。

この中に25億個体ほど入っています。




より正確な個体数を算出すべく、毎回チェックします。




顕微鏡の視界はこんな感じ。

一定量中の個体数をカウンターで数えて、全体量を算出します。


ちなみに拡大すると・・・



シオミズツボワムシです。

実際は、ビタミン剤のような栄養強化物質を食べさせてから
孵化仔魚に与えます。

そうすることで、より強く大きな稚魚へ育ちます。


マコガレイ以外にも、冬期に生産を予定している魚種がいますので、
近いうちにご報告できるかもしれません。






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アワビの波板飼育

2011-12-27 14:42:59 | 貝類生産


採卵・採苗したアワビ仔貝は、珪藻を付着させた波板上で飼育します。

写真の竹1本には11枚を1セットにした波板が8セット吊り下げられていて、
定期的に、波板に余分に付着した藻類や死貝の貝殻などを落とします。




1本ずつ台に乗せて、ホースで海水をかけて落とします。

このとき、直接かけてしまうと生きている貝まで落ちてしまうので、
手で水勢をコントロールします。




きれいになった波板は、こんな感じです。

白い点々はアワビの仔貝です。




拡大するとこんな感じです。

これは11月25日に採卵したものです。

寒い時期は藻類の生長が早く、貝類もよく食べるようになります。

これから春にかけて、どれだけ大きくなるか楽しみです。
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アワビの採卵

2011-12-12 14:25:53 | 貝類生産
今シーズンのアワビの採卵も、終盤になってきました。



今日はマダカアワビの採卵です。




紫外線照射海水で刺激すること約2時間、
オスが精子を出しはじめました。

殻の穴から出ている白い糸のようなものが精子です。




オスに遅れること30-40分、メスも卵を出しはじめました。

こちらは勢いをつけて、穴から一気に吐き出す感じです。




手前の水槽がオス。
精子ですっかり白く濁ってしまいました。

奥の2つがメス。

こちらも緑色の沈殿物がはっきり見ることが出来ます。




小さなパンライト水槽に卵を入れ、柄杓で精子をかけて受精させます。




しばらく静置して数回洗卵し、大きなパンライトに移して孵化を待ちます。

発生の様子は、昨年度メガイアワビで追っていますので、
興味のある方はご覧ください。

受精1時間後
受精2時間後
受精3時間後
受精4時間後
受精5時間後
受精6時間後
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