さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マダイの卵

2013-04-24 08:49:34 | 魚類生産


昨日は早朝から、静岡県浜岡にある温水利用センターへ
マダイの受精卵の受け取りへ。




親魚

立派です。




昼過ぎ、城ケ島に無事到着。




当日卵

サイズは1mm弱。




前日卵も、いただいてきました。

こちらは発生が進んでいるのが分かります。




移動中に水温が上昇しているため、温度調整。




水温が整ったら1トンのパンライトへ。




撹拌して死卵を集めます。




発生が進んでいない卵(死卵)は、比重が重くなるため、
中心部に集まります。




吸いだした死卵の測定。




撹拌した海水中の卵を1リットル分、採取します。




それを1個ずつカウントして、全卵数を算出します。

今回は、当日卵・前日卵あわせて約300万個でした。




それを4つの円形水槽に分けて入れていきます。(池入れ)




夕方までかかって、無事に池入れが終了しました。

これから8月までに6-7cmに育て上げていきます。
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アワビの剥離(はくり)

2013-04-15 15:46:21 | 貝類生産


波板飼育をしている稚貝は、ある程度の大きさになったら
餌が珪藻から配合飼料・大型海藻に変わるため、波板から
はずす「剥離(はくり)」という作業をします。




まずは波板に付いた余分な珪藻を落とします。




稚貝はこんな風に付着しています。

今回はクロアワビです。




低濃度のエタノール海水に浸けて麻酔をかけた稚貝を、
波板を振って落とします。




網に落ちた稚貝をポケットに集めて、




バットに回収します。




ふるいにかけて、サイズ別に選別します。




網生簀の中にシェルター(付着板)を入れ、そこに稚貝を入れます。




これから放流サイズに育つまで、この網生簀で飼っていきます。
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マコガレイの選別

2013-04-10 13:12:25 | 魚類生産
もうすぐ出荷されるマコガレイの選別作業がピークを迎えています。



まずは水槽の中の稚魚を回収。

カレイは着底しているので、たもですくうのが大変。

ということで、




排水口からたもでキャッチ。




網をかけたパンライト(円形プラスチック容器)に選別カゴを入れ、
そこに魚を入れていきます。

カゴの網から抜けたものは“小”残ったものを“大”として選別します。

今回は6mmのカゴを使いました。




大・小をそれぞれカウントして、別々の水槽に入れていきます。

記事を読み返してみたら、ちょうど1年前も選別・出荷をしていました。

1年前の記事はコチラ

年によって海水温の上下に差があったり、
餌料培養の方法が違ったりして、
稚魚の成育具合が異なります。

生き物相手なので、
そこが面白いところであり、難しいところでもあります。

少しでも多くの種苗を放流し、資源保全していかれるよう、
試行錯誤の日々です。
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Facebookはじめました。

2013-04-05 09:17:37 | その他


先日、当協会のFacebookページを作成しました。

よりリアルタイムで現場や放流の様子をお伝えしていきます。

よろしくお願いいたします。

※このブログのプロフィール下にあるボタンからリンクしています。
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新年度

2013-04-01 13:55:13 | その他
今日から新年度(平成25年度)がはじまりました。

当協会は、いつも通り飼育管理作業を行っております。



貝類チームは波板洗い。

稚貝の餌となる珪藻以外の海藻を洗い流します。




飼育資材の管理・補修




魚類チームは月末から始まるマダイの生産に備えて餌料培養




そしてカサゴ・メバル・マコガレイの飼育管理


今年度も職員一同、水産資源の保全と有効利用に励んで参ります。

宜しくお願い申し上げます。

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