さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

仕事納め

2014-12-26 15:49:45 | その他


本日で当協会は仕事納めとなります。

仕事始めは1月5日(月)からです。


今日はお正月飾りを各施設に飾りました。




車にも。

それ以外は通常業務です。



魚類は餌料培養とマコガレイの生産準備




貝類は稚仔貝の生産

年末年始も生産管理作業は行っております。


本年中は関係機関およびイベント参加等の皆様に
大変お世話になりました。

ありがとうございました。

新年も何卒よろしくお願い申し上げます。

どなた様もよいお年をお迎え下さいますように。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アワビの生産 (採卵~採苗)

2014-12-19 09:43:01 | 貝類生産
冬はアワビの採卵シーズンです。

当協会ではクロアワビ・メガイアワビ・マダカアワビを生産しています。

今回はメガイアワビの採卵~採苗をご紹介。




まずは親貝をオス・メスに分けて紫外線照射海水を注ぎ、
刺激します。



するとまずはオスが反応。

放精が始まります。




しばらくするとメスが反応し、放卵します。




小さなパンライト水槽に卵と精子を入れ、人工授精させます。

何回か洗卵し、未受精卵や死卵を取り除きます。

そして大きな孵化用のパンライトに移し、孵化~浮遊幼生まで管理します。




浮遊幼生は繊毛を使って泳ぎ回りますが、成長とともに繊毛は取れ、
付着期に移ります。

そのタイミングで波板飼育への移行となる採苗(さいびょう)を行います。




まずは波板に生えた余分な珪藻を洗い流し、




さらに淡水で洗って原生生物等を取り除きます。




そして波板を静かに水槽へ沈めていきます。




次に幼生をパンライトから回収し、




波板の入った水槽へと入れていきます。

採苗後、数日おいてから屋外の水槽へ移動します。




採苗後、数日経った仔貝です。

殻が平らに広がってきています。

まだ巻貝部分が立っていますが、これも徐々に横たわっていき、
平らな貝になります。

こうした成長過程を見ると、アワビやトコブシが巻貝の仲間だということが
わかりやすいですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする