さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マコガレイの体色

2011-03-25 09:18:55 | 魚類生産


これは、マコガレイの稚魚を飼育している水槽です。

見ての通り、奥が黒一色、手前は青と透明(奥の側面)です。


そして、2つの水槽に分けられてから2日後のマコガレイの稚魚です↓



こんなにハッキリと色が変わるなんて!

もちろん、左側の黒い個体が黒い水槽から取り上げたもので、
右側の黄土色の個体が青と透明の水槽から取り上げたものです。




こんなかんじで、色が完全に変わっていないものもいますが、
それにしても2日ほどで、この体色の変化は驚きです。


頭部の変態にしても、体色の変化にしても、
マコガレイの稚魚は本当に興味深い観察対象です。

きっと、放流後は海の環境に素早く適応していることでしょう。
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計画停電

2011-03-25 09:04:00 | その他
城ケ島でも、計画停電が実施されています。

事務所のパソコンや電話も使えなくなりますが、
水槽に供給している酸素や配水も止まってしまいます。

水槽にはアワビやマコガレイ、カサゴなど酸素を必要とする
生物がいますので、これは対策を必要とします。

そこで、いま活躍しているのが発電機です。



マダイ棟で稼働中の発電機は、



酸欠に弱いアルテミアの命を支えています。





ボイラー室の大きな発電機は、



泳ぎ回っていて酸素が必要なカサゴの稚魚や、




アワビ棟の生物たちの命を支えています。


発電機を動かすのに必要なガソリンや軽油の確保も大変でしたが、
このところガソリンスタンドも落ち着いてきたようなので、一安心です。


ちなみに配水は、巨大な貯水槽に溜まった分で3時間程度は持ちこたえられるようです。


まだまだ続きそうな計画停電ですが、なんとか乗り切っていきます。
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今年度最後の出荷

2011-03-22 09:29:55 | 貝類生産
今日は、今年度最後となる出荷作業がありました。

始業時間と同時に長井港より受取りの漁業者が船で来訪。

さっそく全員で作業開始です。



みんな同じ合羽を着ていて誰が誰だか分かりにくいですが、
帽子を被っているのが漁師さんです。




先週、同様の作業をしているため、みんな黙々と手を動かします。




網に入れられたトコブシ達は、船内の生簀へ。

30分ほどで全ての作業が終了。




冷たい雨の降る中、最後の出荷が終わりました。


来年度もよろしくお願いします!
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カサゴの稚魚

2011-03-18 11:51:25 | 魚類生産


ご無沙汰してます、カサゴの稚魚です。

だいぶカサゴらしい風貌になってきました。




水槽内から個別に取り上げると、しっかり底面に落ち着きます。
(水槽内では泳ぎ回っていますが。。。)


サイズは2cmほどでしょうか。

放流サイズまで、じっくり成長していきます。
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アワビ出荷

2011-03-15 14:27:58 | 貝類生産
そして本日最後の出荷は、長井町漁協へのアワビ11万4千個です。




これも、あらかじめ準備はしてあります。




板に張り付いたアワビの稚貝を、




そのまま網へ入れていきます。




数が多いので、受取りに来た漁協の皆さんも手伝ってくれました。




今回は船での受取りのため、船内の生簀へと入れられます。




全て積み終わると、心なしか船の先が沈んでいるような。

船での受取り(こちらからすると出荷)は、スタッフのお見送りつきです。

来週は、トコブシを受取りに来る予定なので、

「また来週!」というところでしょうか。
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