さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

岸壁放流後のマダイたち

2023-09-05 14:04:56 | 魚類生産
城ヶ島の岸壁放流から1ヶ月後、稚魚たちはどうしているだろう、
と思って現場へ行ってみると、、、


群れで残っていました。しかも成長していて体つきも良い!


どうやら、敷地内にある別機関の職員がエサをやっているようで。

それでも、無事にこうして成長している様子が見られて嬉しいです。

ちょっと離れた場所にも、チラホラ姿を確認することができました。
エサやりの影響がなくても、岸壁ちかくに留まっているようです。

そして右の方には白くなったカジメが。
これは、石灰藻などの付着生物が葉状部についているためです。
一時期、ほとんど姿が見えなくなったカジメが、こうして復活している
ことは、とても嬉しい変化です。
この周りには、白くなっていない、綺麗なカジメも多く生えていました。
海中林が戻れば、稚魚たちにとってもより良い生活環境になるはずです。

まだ岸壁放流が始まって3年ですが、こうして少しずつでも海での姿が
見えることで、漁業関係者に対する岸壁放流の利点を理解してもらい、
放流効果の向上に繋げられたらと思います。
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マダイの放流 <久里浜>

2023-07-18 11:53:46 | 魚類生産
7月14日(金)、マダイの放流がはじまりました。

まずは飼育池の水位を下げて、取り出し作業がしやすいように
備品を外していきます。


寄せ網を使って稚魚を網の中に集め、


網の片方を上げて、


酸欠防止のため酸素を投入


海水を入れた樽に稚魚を入れていき、


滑車で樽を持ち上げて、


トラックの生簀へ。


生簀の中の稚魚たち。


久里浜港へ到着。
久里浜だけは、岸壁ではなく遊漁船による地先放流です。

ホースを使って海水ごと遊漁船の生簀へ稚魚を入れていきます。

トラックの生簀から、、、


船の生簀へ。


そして地先放流。


(一財)東京湾南部水産振興事業団より25,000尾、
当協会より35,000尾、
合わせて60,000尾を放流しました。
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マダイの成長

2023-05-30 08:49:37 | 魚類生産
マダイの生産スタートから一ヶ月経ち、
種苗は順調に成長しています。


孵化から約半月後、餌料がワムシからアルテミアになり、
浮袋もできています。


そして先週、孵化1ヶ月後、
ウロコができて、鰭もしっかりしています。
アルテミアから配合飼料へ、エサも変わってきています。

これから水温も上がり、益々成長スピードが加速していきます。
無事に放流の日を迎えられますように。
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マダイの生産スタート

2023-04-20 08:59:56 | 魚類生産
先週から、マダイの生産が本格始動しました。

月曜~土曜で順次、受精卵を池入れし、
ワムシ給餌もはじまっています。

完全陸上飼育3年目、今年も順調に進みますように。
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放流前のマダイ測定

2022-07-14 11:45:10 | 魚類生産
明日放流するマダイ種苗の測定をしました。



マダイは泳力が強く、そのままじゃ捕まらないので
エサをまいて集めてからタモですくいます。


一尾ずつ測定。


放流サイズは60mm~ですが、既に70mm以上。
明日の今頃は、放流されて広い海を泳いでいるはずです。
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