さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

アワビの剥離

2020-02-25 13:58:36 | 貝類生産
今日は新しい方法でアワビの剥離作業をしています。

従来の剥離作業は波板10枚がセットになったものを
8つずつ麻酔液に入れて行っていましたが、
<従来の方法>
今回は水槽の水を全て麻酔液にして、一気に剥離します。
(この方法は年末に小規模で試行していて、
稚貝に対する影響もテスト済みです。)


一定時間、麻酔を効かせると
稚貝は波板上から水槽の底へと落ちていきます。
それでもまだ残っている貝がいるかもしれないので、
波板を取り出すときに、何回か水面で振るいます。


麻酔が効いて落ちた稚貝たち。


排水口で、回収します。


排水と一緒に出なかった貝は、
ホースで流して回収。


そしてサイズ毎にふるいで選別します。

この方法だと、今までの半分の時間で剥離が終わり、
今までは別で行っていた水槽に残った貝の回収も
必要ありません。
限られた人数と時間の中では、とても有効です。

剥離後の飼育に問題が無ければ、
今後の飼育に取り入れる予定です。
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サザエの測定

2020-02-18 11:10:46 | 貝類生産
今日は貝類の測定日。
飼育している種苗は、成長をみるために定期的に測定しています。
ちょっとした条件の違いで水槽毎に成長の程度が変わったりするので、
測定作業はとても大切です。


サザエの殻高測定。
アワビやトコブシは殻の横幅を「殻長」として測っていますが、
サザエは殻の高さを測ります。


新しいシェルターは問題ないようで、
順調に成長しています。


冬になって水温低下の際に少し減りましたが、
大きな斃死もなく落ち着きました。
今では小さい貝も大きな貝も元気に成長しています。

午後からはアワビの測定です。
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